地球の歩き方から新年のご挨拶

新年おめでとうございます。

『地球の歩き方』は創刊45周年を迎えました。海外旅行者数の回復はまだ道半ばという状況にありますが、国際線の便数はコロナ前の水準となり、とくに直行便の増加による利便性向上で旅行者の増加が期待されます。また、円安や物価高に対応した賢い旅が浸透してきており、航空券や宿所の選び方はもとより、持ち物や食事の工夫、あるいはeSIM普及による通信手段の多様化など、旅行者の消費行動にも従来と異なる様相が見られます。こうした旅のスタイル変化は新たな市場開拓のチャンスでもあり、弊社も常に情報をキャッチしながらメディアとして発信して参ります。

目をインバウンドに転じると、昨年は過去最高の訪日外国人数を記録し、市場は超右肩上がりです。人口減少と少子化でシュリンクする日本において稀有な成長市場であることは間違いなく、今年もさらなる飛躍となるでしょう。弊社の強みは長年にわたる海外ガイドブック出版とコンテンツの蓄積にありますが、この経験が訪日外国人のニーズ把握にも有用であると実感しており、顧客目線でのサービス開発に繋がっていると自負しております。弊社が運営する訪日外国人向けWebメディアである『地球の歩き方GOOD LUCK TRIP』は月間1000万PVを超え、業界有数の認知度となっています。引き続きこの市場に貢献できるよう伴走していく所存です。

また、日本の都道府県や地域を紹介する『地球の歩き方』国内版は、今月発売される新刊『大阪』をもって累計100万部を突破します。本シリーズは“地元再発見”をコンセプトに、郷土愛に根差した新たなガイドブックのスタイルとして、各地でご好評をいただいております。地元を徹底的に深掘りしたコンテンツの蓄積がインバウンド情報発信にも深みを加え、当社独自の強みになっています。

海外・国内へ旅する方も、訪日外国人の皆様も『地球の歩き方』が全力で応援いたします。今年もご期待ください。

株式会社地球の歩き方
代表締役社長　新井邦弘