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ワット・プラケオ(ワット・プラケーオ)は、1782年のバンコク遷都に合わせて建設が開始され、1784年に完成した。本堂に祀られている本尊が、エメラルドのような色をしたヒスイで作られているため、「エメラルド寺院」とも呼ばれている。外国人旅行者だけでなく、タイ人の参拝客でも毎日にぎわっている。
ワット・プラケオと同じ敷地内にある王宮には、現王朝の歴代王が暮らした建物が並んでいる。
美しいエメラルド色をした仏像が納められた本堂は、アユタヤーの王宮をモデルにしたものといわれている。仏像は高さ66cm、幅48.3cm。現王朝の別名にもなっているラタナーコーシン(インドラ神の宝石)という名をもち、年に3回、季節の変わり目ごとに厳かな儀式が執り行われ、国王自らが衣装を取り替える。堂内の壁一面には仏陀の生涯や仏教の宇宙観を表した極彩色の壁画が描かれ、エメラルド仏をより神秘的に彩っている。本堂内は撮影禁止。
アユタヤー王宮内の仏塔やワット・プラ・シー・サンペットをモデルにしたとされる黄金の仏塔で、ラーマ4世により建造された。この様式はスコータイ時代にスリランカから伝えられたといわれ、内部には仏舎利が納められている。
純粋なタイ様式の塔で、尖塔が天を突くように伸びている。館内(非公開)には仏典の原本が収蔵されている。
アンコール・ワットに見られるようなクメール様式の塔が特徴的で、塔の先端にはシヴァ神の象徴が飾られている。
敷地のほぼ中央にそびえる白亜の壮麗な建物がチャクリー・マハー・プラーサート宮殿。ラーマ5世により、チャクリー王朝100周年を記念して建てられ1882年に完成した。風格あるビクトリア様式と純粋なタイ様式とが融合している。
チャクリー宮殿の西側に建っているドゥシット・マハー・プラーサート宮殿は、1789年、ラーマ1世により建造
された。王宮内で最も古い建物で、歴代王の戴冠式に使われてきた。白亜の壁に何重にもなった極彩色の屋根を載せた壮麗な姿だ。
チャクリー・マハー・プラーサート宮殿の東隣に建つ奥行きのある建物がアマリン・ウィニチャイ堂。国王の誕生日や国家の重要な催しなどの儀式を行うための建物だ。内部には、王の座を表す9段の円錐傘がかぶされた玉座が置かれている。
王室関連の見どころや寺院は、タンクトップ、ノースリーブ、半ズボンなど肌や体の線を露出する服装では入場不可。ワット・プラケオでは入口で服装チェックがあり、不適となった人には服が貸し出される(無料だがパスポートやクレジットカードを預ける)。入口周辺のナー・プラ・ラーン通り沿いにあるショップでは、不適切な服装の外国人に声をかけ、有料で衣類を貸し出しているが、ワット・プラケオで無料で借りられるので相手にしないこと。