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鉄道線路の上にまで並べられた生鮮食料品と、その上に差しかけられた日よけ。ここは廃線なのだろうか?しかし遠くで警笛が聞こえると、周囲は突然慌ただしくなる。線路上の野菜や果物は脇へ寄せられ、日よけはよいしょと脇へたたみ込まれる。露出した線路の上を向こうからやってくるのはディーゼルカー。人々のすぐ脇を列車が通過すると再び日よけが延べられ、線路上に商品が並び、何事もなかったかのように市場が出現する。1日4往復、都合8回列車が通過するたびに折りたたまれる世にも珍しい市場だ。
この珍しい光景が人気を呼び、タイ人外国人を問わず毎日たくさんの旅行者が訪れて、人や建物、商品のすぐ横を走り抜ける列車の様子を見物している。その周囲で市場の人々が淡々と生鮮食料品を売り買いしているのもおもしろい。