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パリ中心部シャトレ地区、パリ市立劇場北側にあるサン・ジャック塔。気になってはいたが、実際どんなモニュメントか、イマイチ分からないという人も多いと思います。通常は公開されておらず、外から見ることしかできません。そのサン・ジャック塔が夏季限定で公開され、内部を見学できます。
じつはこの塔、本来は教会に付属する塔でした。ところがフランス革命時に、本体であるサン・ジャック・ド・ラ・ブシェリー教会が壊されてしまい、塔だけ残ったというわけです。
「サン・ジャック」という名前で、ピンときた人もいるかもしれません。ここはかつてサンティアゴ・デ・コンポステーラの出発点でした。ここからパリの人々は、はるか遠くのスペインまで巡礼へ旅立ったといいます。ちなにみ巡礼者はホタテ貝(仏名:サン・ジャック)を目印として身に付け歩きます。
サン・ジャック塔の今年の夏季公開期間は6月5日から9月27日まで。見学はガイド付き50分(仏語のみ)。大人10ユーロ。1回のツアー人数が限られているため事前予約が必要です。予約サイトからオンラインで支払いを済ませ、当日は確認証を見せて受付します。
塔内は80段の階段を登り、その途中にはいくつか部屋があります。中にはパルカルが大気圧の観測に使った部屋もあり、暖房施設やコンロ、ワインの空瓶なども置いてあります! 頂上からの景色は圧巻。エッフェル塔や凱旋門、モンパルナスタワーからの景色も素敵ですが、パリのど真ん中で360度見渡せる様は格別です。