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「パリの隠れ家ホテルのもてなし。それはここだけの香り……」
柔軟剤レノア・オード・リュクスのCMで気になっていた人も多いはず。この撮影に使われたホテル「ル・パヴィヨン・ドゥ・ラ・レーヌ」とは、どんな場所なのでしょうか。
同ホテルはシュバリエ家により家族経営される4つ星ホテルです。場所は市内3区ヴォージュ広場から少し奥に入ったところにあります。ヴォージュ広場があるマレ地区は、現在ではパリの流行発信地でありショッピングのメッカですが、当時は貴族の邸宅が立ち並ぶ社交界の中心でした。
建物の歴史は17世紀にさかのぼります。「ル・パヴィヨン・ドゥ・ラ・レーヌ(王妃の館)」という名前は、ルイ13世王妃アンヌ・ドートリッシュが、同ホテルとヴォージュ広場を分ける翼棟に滞在したことからつけられました。アンヌ・ドートリッシュはベルサイユ宮殿を造営したルイ14世の母親です。
ホテルは54室に分かれ、館内は歴史を感じさせながらもモダンが上手く溶け込んだ、エレガントな雰囲気です。2009年にはインテリアデザイナーDidier Benderli氏による、大規模な内装工事も行われています。
料金は各1泊スーペリア(シングルもしくはダブル)350ユーロ、デラックス(同)400ユーロ、ジュニアスイート(同)400ユーロ、スイート(同)800ユーロ、ファミリースイート(ベッドルーム2部屋)980ユーロです。
朝食は7時から11時なので、朝ゆっくりでも大丈夫。館内サービスは一通りそろっており、頼めばiPadの貸出もあります。スパも併設し営業時間は7時から21時です。
ヴォージュ広場にはミシュラン3つ星レストラン「ランブロワジー」、カフェ「カレット」など素敵な店も多いです。作家ビクトル・ユゴーが『レ・ミゼラブル』執筆開始当時に暮らしていたビクトル・ユゴー記念館もあります。
広場のカフェでエスプレッソ片手に道行く人を眺めながら、モリエール、ラフォンテーヌ、セヴィニエ夫人、ラシーヌなどが通った往年のマレ地区に、思いを馳せてはいかがでしょうか。パリの新しい一面を発見できるはずです。
【データ】
Le Pavillon de la Reine(ル・パヴィヨン・ドゥ・ラ・レーヌ)
住所:28 Place des Vosges, 75003
電話:01.40.29.19.19
E-mail:contact@pdlr.fr
最寄り駅:地下鉄1号線Saint-Paul/8号線Chemin Vert/1、5、8号線Bastille
(9月お題"最近話題のホテル")