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28日パリで「ゲイ・プライド2014」が行われました。ゲイ・プライドとは、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)といったセクシャル・マイノリティに対する人々への差別や偏見を無くし、その多様性に誇りを持とうという運動です。今年フランスでは、5月17日に行われたアンジェ、カーン、ディジョン、ポワチエの4都市を皮切りに、7月19日まで計22都市で行われています。
ゲイ・プライドの当日、道路は封鎖され、そこをLGBTの人々と、そうでない人々が一緒にパレードします。今年のパリは、リュクサンブール公園からレピュブリックまでがそのコースでした。思い思いの格好をした参加者と、サウンドシステムを搭載したトラックが数台が連なり、街中はクラブのようになります。空はあいにく雨模様でしたが、パレードは今年も大盛り上がりでした。
参加者も若者だけでなく、年配者から子供まで幅広く、国籍も肌の色も様々です。日本のLGBTの人々に対する偏見は、以前より減りましたが、まだまだ強いのが実情です。ここフランスでは、セクシャル・マイノリティの人々が、そのことを隠すことなく生活を送れる環境が日本と比べ整っています。
1人1人違っていることは当然です。それを直接的もしくは間接的に、マジョリティと同じに矯正するのではなく、お互いの違いを認め暮らしていくことは、LGBTに限らず、とても大切なことです。金太郎飴のような均質な世界より、違いの多い世界の方が、面白いと思いませんか? 例えば日本からフランスへ旅行するのも、異なった生活文化を体験したいがために行くのだと思います。差異がある世界ほど素晴らしいものはないはずです。