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六月初め・・小雨の大原。
三千院に続く道には土産物店が並んでいます。
石段を上がると門前通り。
門前通りを通って宝泉院へと向かいました。
青いもみじの中、律川に架かる
無明橋の朱色が映えています。
今の時期の大原は、気温も低く緑の中に
静かな時間が流れています。
木々の中を抜けて、宝泉院へ。
この前、宝泉院に寄せて頂いたのは、雪の日でした。
宝泉院は、隣の勝林院の塔中寺院で、かつては修行僧が住む場所でした。
長い歴史の中では、無住寺の時も長く、荒れた庭に
堂々と五葉の松が立っていたそうです。
その景色を、明治~昭和期の詩人 高浜虚子は、
「大原や 無住の寺の 五葉の松」と、詠んでいます。
宝泉院・書院の間から見える五葉の松。
樹齢は700年。
宝泉院は、1999年・夏「そうだ京都、行こう。」で、
紹介されています。言葉は・・・・
「三千院。実行院などの寺院を訪ね歩く道のつきあたりに、ひっそりと
姿を現します。柱を額縁に見立てた額縁庭園で、ゆっくりと
目と耳を遊ばせて下さい。
鮮やかな緑と樹齢七百年の五葉松。縁側で頂く御抹茶と和菓子。
この庭園の名は、盤垣園(ばんかんえん)「立ち去りがたい」と言う
意味だそうです。
京都市営・京都バス大原下車徒歩10分。
この辺り、畑や茅葺屋根も残るまさに「大原の里」です。」
抹茶を頂きながら眺める、額縁庭園の景色。
目の前に広がる楓と竹林。竹林後方の大原の山々には霧。
まさしく・・・「立ち去りがたい景色」。
小雨の宝泉院。
緑の中、静かな時間が流れています。
《宝泉院》
〇 京都市左京区大原勝林院町187
〇 拝観料 一般800円 (お抹茶・和菓子付き)
〇 拝観時間 : 9:00~17:00
※「そうだ京都、行こう。」の言葉お借りしています。