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15日の夜は、宵々山。
地下烏丸駅から地上に出ると、凄い人に圧倒されました。
人波の向こうに、鉾が見えます。
14日の人出は、21万人。
この夜は、もっと多くの人出でしょうか。
四条通りは、片側通行の歩行者天国です。
何万人と言う人波に押されながら 函谷鉾の近くにたどり着きました。
コンチキチン コンチキチン・・・
祇園囃子が聞こえて来ました。
一年ぶりに聞こえて来た音。
コンチキチン コンチキチン・・・こちらは長刀鉾。
遠くから聞こえる、草笛の様な懐かしい音。
この音色は、鉦(かね)、笛、太鼓の楽器を使って奏でられています。
コンチキチンと鳴っているのは鉦。
雅楽の様な・・・ご詠歌の様な不思議な音。
祇園囃子の音を聞いて、15年ほど前インドネシア・バリ島で聞いた
ガムラン音楽を思いました。
ガムラン音楽と祇園囃子。
国も文化も、音階も旋律も全く違うけれど、
長い歴史から伝わる、不思議な音の世界を思いました。
祇園祭は、水害や災害・・それにまつわる疫病が発生した時代に
始められたお祭りです。
山鉾の「鉾に立つ槍」「山に立つ松」には、疫病神が吸い込まれると言われています。
七月の半ば・・ここの所、雷雨が続いています。
コンチキチンの音色は 災害や疫病で亡くなられた方々へ、
鎮魂や祈りの音でもあるのでしょうね。
四条烏丸から、室町通り新町通りは、商業の街。
山鉾に灯る提灯の灯りが、美しいです。
新版川柳歳時記より
「コンチキチン 電話しばらく 切らないで」
「月鉾の きしみに 古都がよみがえり」
2013年・祇園祭・宵々山・・・明日は宵山。
コンチキチン コンチキチン 祭り囃子が聞こえます。