• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

平安神宮・紅しだれコンサート

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2013年4月12日
公開日
2013年4月12日
AD

平安神宮・神苑では10日(水)~13日(土) の四日間、

「紅しだれコンサート2013-こころのふるさと-」が行われています。

(京都新聞社主催、JR東海特別協賛)

『2013紅しだれコンサート』

◎会場: 平安神宮(京都市左京区岡崎西天王町)

◎時間: 午後6時15分~午後9時(最終入場は午後8時30分・雨天決行)

◎入 場 料: 1人 2,000円 (前売 1,700円)

出演アーティスト。

▽10日(水)東儀秀樹(雅楽師)

▽11日(木)真辺雄一郎(ギター)

▽12日(金)角家道子(フルート)

▽13日(土)紅しだれカルテット(弦楽)

神苑には、コンサート時間の少し前に入りましたから

見事に咲いた満開の桜を眺めながら過しました。

「わぁ~」 「すごい~」 神苑のアチコチから歓声が聞こえていました。

神苑に咲く枝垂れ桜。正式名称は「八重紅枝垂桜」。

色は紅色・・花は八重。桜は、空を覆う様に咲いています。

八重咲きなので、開花から2週間見ごろが続くと言われています。

咲き始め、満開、散り際と、それぞれに風情があり、5分から7分咲きのころに

紅の色が最も濃くなるそうです。

自然に咲く桜は、虫や鳥たちに花粉を運んでもらえる様に、上を向いて咲いていますが、

枝垂れ桜は下を向いて咲いています。

それは、人の手で交配され育てられた桜ですから、

見る人の顔に向いて、咲いている様にも見えます。

神苑の「八重紅枝垂桜」は、京都の近衛家の邸内にあったものが、

百年の時を越えて、今日に至っているそうです。

文豪・谷崎潤一郎さんは、小説「細雪」の中で、

夕空に広がる紅の雲の様と、形容した桜・・・・

「一年待ち続けた」 桜・・・・と言う情緒豊かな言葉で表わされています。

桜を見ながら歩いていると、東神苑・貴賓館の舞台から、

東儀秀樹さん奏でる笙(しょう)が聞こえて来ました。

東儀さんは桜をイメージし、紅色のひとえに

白の狩衣をあわせた装束で、舞台に立たれていました。

曲目は、

組曲「惑星」の「木星」(ジュピター)。

一青窈さんの「ハナミズキ」。

唱歌の「ふるさと」

オリジナル曲の「光り降る音」など6曲を披露。

ラストは「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ」。

紅しだれコンサートは、神苑の庭園を巡りながら聞くコンサートで、

座る椅子や席はありません。

この夜 約3600人の方が、栖鳳池(せいほう池)の畔で聞かれていました。

今年で25回目を迎えた、紅しだれコンサート。

僕は四回目。

去年もその前も、池の畔で音楽を聞いていた事を思い出しました。

「一年待ち続けた」 桜・・・・・・八重紅枝垂桜、咲く神苑。

東儀さんの素晴らしい音楽は、春の夜空に響いていました。

トップへ戻る

TOP