キーワードで検索
祇園白川です。
八日の日、祇園を愛した歌人・吉井勇さんを偲ぶ「かにかくに祭」が行われ
芸舞妓さんが、歌碑に白菊を手向けられました。
歌碑には、吉井さんが詠われた
「かにかくに祇園はこひし寝るときも枕のしたを水のながるる」と 刻まれています。
歌碑は、1955年11月8日、吉井勇さんの古希を祝い 谷崎潤一郎さん達によって
立てられました。
以来 歌碑前で、「かにかくに祭」が 行われるようになったそうです。
芸妓さんです。華やかです。
吉井さんは、没後52年を過ぎても、芸舞妓さんから
白菊の花が手向けられるのですから 素晴らしいですね。
歌人・吉井勇さんの代表作 『ゴンドラの唄 』
1915年(大正4年)吉井勇 作詞 中山晋平 作曲
いのち短し 恋せよおとめ 赤き唇あせぬ間に
熱き血潮の冷えぬ間に 明日の月日はないものを
いのち短し 恋せよおとめ いざ手を取りて 彼の船に
いざ萌ゆる頬をきみが頬に ここにはだれも来ぬものを
いのち短し 恋せよ少女 波に漂う 舟の様に
君が柔手を 我が肩に ここには人目も 無いものを
いのち短し 恋せよ少女 黒髪の色 褪せぬ間に
心のほのお 消えぬ間に 今日はふたたび 来ぬものを
祇園歌集。
「あでやかに君がつかへる扇より祗園月夜となりにけらしな」
「加茂川に夕立すなり寝て聴けば雨も鼓を打つかとぞ思ふ」
祇園白川。
この日も、秋の陽に柳は揺れていました。
この日も、芸妓さん 舞妓さんは、艶やかでした。
舞妓さんの、だらりの帯。
可愛い糸巻柄。 牡丹と乱菊模様が華やかです。
舞妓さんは、雪輪柄。
芸妓さんは、金箔とり方模様。
紅葉の石畳の道に 美しい着物姿です。
花かんざしは、揺れていました。
祇園白川 「かくかくに祭り」でした。