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ネパールの山岳部で採れる、ヒマラヤの蜂蜜。
巨大な蜂の巣は断崖絶壁に作られ、ハニーハンターと呼ばれる男たちが、素足に素手で蜂の巣を採る作業を行います。
過去何度か日本のテレビ撮影のため、ハニーハンティングの手配をしたことがあります。
その時の様子をご覧ください。
蜂の巣は、人間や動物たちに狙われにくい、人里離れた断崖絶壁に作られます。ハニーハンターたちは、竹製の頑丈な縄ばしごを担いで、蜂の巣を目指します。
途中、壊れた吊り橋を渡ります。
目的地へ着くと、蜂の巣がある崖の下で、木々を燃やし始めます。蜂の巣から蜂を追い払うためです。崖の高さは約80m。煙が高くまで届くよう、どんどん燃やします。
一方、崖の上からは、長い縄ばしごをたらし、ハニーハンターがこのはしごを下り、蜂の巣を目指します。
素手に素足といういでたちで、腕や脚はほとんど露出しています。防護服などは着ていません。
ではどうやって蜂から身を守るのかというと、、、露出している肌に、蜂蜜を塗りたくるのだそうです。そうすると、蜂は皮膚を刺すのを忘れ、蜂蜜を吸い始めるため、刺されないで済むのだそうです。
小さくてわかりづらいですが、ハニーハンターが、蜂の巣のあるところまで縄ばしごをつたって降りてきました。持参している長い竹の棒で蜂の巣をつついたりさしたりしながら、崖の上から別につるしてある竹かごの中に入れます。そして採取後、崖の上で縄を調節している相棒が縄を緩め、竹かごを地面におろします。また、ハニーハンターも、縄ばしごを降りていきます。
縄ばしごを降りてきたハニーハンター。
採取された蜂の巣を集めたあとは、抽出作業が行われます。
竹ざるを用いた抽出作業。
蜂の巣を手で絞ったりもします。蜂がまだ残っています。
こんな感じで進められていくハニーハンティング。よい蜂蜜が取れるのは、春と秋(初冬)の年2回だそうです。
※こちらの写真はすべて、2011年12月に撮影したものです。