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慢性的に電力不足のカトマンドゥ。水力発電に頼っているため、例年、乾期に入ると節電のため、強制停電(計画停電)が実施されます。
しかし、今年は、雨期もまだ明けきらない8月27日より、計画停電時間が延長となり、毎日2〜3時間の強制停電が実施されることになってしまいました。
計画停電時間帯は、狭いカトマンドゥ市内でも、さらに細かな地区ごとに分かれています。
詳細は、ネパール電力のサイトにてご確認ください。
http://nea.org.np/en_loadshedding.jpg
なお、多くの旅行者が宿泊するタメル地区の計画停電時間は次のとおりです。
日曜日 19:00-21:00
月曜日 11:00-13:00
火曜日 19:30-22:00
水曜日 13:00-15:00
木曜日 15:00-18:00
金曜日 18:30-21:00
土曜日 09:00-11:00
今は、この程度の停電時間ですんでいますが、これから来年5月頃までの間に、1日の停電時間が長くなっていきます。
停電が増えると、ネパールを旅行中の旅行者にも影響が出ます。
安宿では、停電中は当たり前ですが電気は使えません。
中級以上のホテルでは、自家発電を備えているところも多いのですが、発電量に限りがあるため、フロントなどの共有スペースのみへ電気を供給し、部屋では一切の電気を使えなくなることがあります。
するとどうなるかというと、夜、就寝中にトイレに行きたくなり、電気のスイッチを入れるとします。しかし、当たり前ですが、電気はつきません。
手探りでろうそくを探し、明かりをともしてから、やっと、トイレへ行ける、という状態になるのです。
慣れないホテルの部屋で、薄明かりの中トイレへ行くことの不安。
また、朝の停電に重なると、窓から差し込む太陽光だけを頼りに、薄暗い中身支度を整えなければならないこともあります。
これだけではありません。
停電中は、湯沸かし器が十分に作動せず、熱いお湯がでないこともよくあります。
昨シーズン中は、発電機を備えているホテルでも、厳しい燃料不足で燃料を確保できず、苦労していたホテルもありました。
ネパール滞在中、停電の影響を全く受けずに過ごすには、4つ星以上のホテルに宿泊するしか方法はありません。このレベルのホテルでは、ホテルすべてにいきわたるだけの自家発電設備を整えているので、停電中でも一応電気は供給されます。
しかし、自家発電に切り替える間、真っ暗闇になることもあります。これは、どんなに高級ホテルに泊まっていても、仕方のないこと。以前、私も、カトマンズ市内のハイアットリージェンシーで夕食を食べていた時や、シャングリラホテルで知人と待ち合わせをしていた時、突然停電になり、このような場面に遭遇したことがあります。
停電中の不便な体験も、日本では体験できない貴重な体験、または、一種の『エコ』と割り切れる場合は、安宿や中級レベルのホテルを利用しても楽しいかもしれません。
しかし、旅行中に不安や不便を感じたくない、と思われるなら、ある程度のレベルのホテルを利用したほうが無難です。