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ネパールの秋の大祭『ダサイン』が、去る12日より始まりました。約10日間続く、ヒンドゥ教最大の祭りです。
ダサイン開始から8日目に当たる日(今年は10月19日)に、この祭りの主役、ドゥルガ女神に生贄を捧げる習慣があり、鶏・ヤギ・水牛などを絞めます。
ヤギ市場で売られるため、村から連れてこられたヤギの集団を、市内のあちこちで見かけることも多くなる季節。その光景はまるで童謡『ドナドナ』そのもの。なんとなく、哀愁さえただよってきます。
さて、生贄の日を今週末に控え、近所がうるさくなってきました。
どうやら、近隣たちが生贄用のヤギを、早々と仕入れた模様。あちこちから、悲痛な泣き声が、メエエ、メエエと、聞こえ始めてきたのです。
毎年この時期になると、『ダサインも山場に差し掛かったなあ』というわくわくする思いと、『キミたちの声も、あと数日で聞こえなくなるのね、、、』という切ない思いを感じながら、複雑な気持ちで過ごす私です。
冒頭の写真は、2年前、スタッフたち用に購入した生贄用のヤギ。
このヤギ、ヤギ市場からタクシーに乗せて連れてこられ、生贄儀式の後には、みんなの胃の中に入ってゆきました。合掌。