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金の延棒はお金持ちの象徴的なところがありますが、為替や株と比べて変動幅が少ないので長期の保有資産としての価値が高いからです。世界の金価格の下支えをしているのは中国人とインド人であることは世界的にも知られています。で、なぜ中国人が金を好きかというと、あのきらびやかさ、歴史的に紙幣に不信感を持っているので人民元はいつ紙くずになるかわからないと思っているからです。その裏返しとしてやはり金の保有に走ります。
ということで香港には中国に大勢の観光客がやっていますが、多くの人が貴金属店に必ず寄っていきます。その目的は宝石の購入だけでなく資産としての金の購入があるからです。香港の街を歩くとコンビニエンスストアのように宝石店を見ますがそれだけ出店しても中国人が金を求めて来店するということです。
香港最大手の貴金属店、周大福(Chow Tai Fook)にいってみました。すると、ありました、金色のディスプレーが。ブレスレット、指輪、イヤリング、ネックレスなど金のアクセサリーのオンパレード。値段は大体4、5桁の数字が中心です。店内をチラッと見ましたが、店員と真剣に会話をしている中国人の姿がありました。
では、高級時計店はいかがでしょう? オメガにいってみたら、目に付く店の正面にディスプレーされていたのは金の時計でした。これになると資産だけではなく成功した象徴として身に着けるという意味もあります。自国の信用しきれない中国人の悲劇も感じましたが、今月のお題であるゴールデン○○という意味ですと、香港は年中"ゴールデンな都市"といえそうです。
(5月お題"ゴールデン○○")