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今年もこの季節がやってきました。
4th of July (7月4日の独立記念日)までの1週間、花火を売るスタンドが街中に現れるのですが、
毎年のことながら、このスタンドを見かけるようになると本格的な夏の始まりを実感します。
実はここラスベガスでは、花火(日本で言うオモチャ花火)はご法度。
売ることも遊ぶことも保管しておくことも違法行為なのです。
ただし、独立記念日前だけは別。6月28日から独立記念日当日の7月4日午後11時59分までの1週間は、
一定の条件のもとで花火を買って遊ぶことができるんですね。
この期間は、消防署から認可を受けたスタンドで、安全性を認定された花火のみ販売が許可されます。
売られるのは手に持つものや地面に立てて使うもので、空中へ飛び出したり、爆発したり、
地上をぐるぐる回転する花火は引き続き違法。
スタンドの開店もチャリティ団体・教会・非営利団体のみに限られており、卸売り業者からの
委託販売となっているようです。
どのスタンドもカウンターには金網が張られ、お客さんが直接花火に触れられないようになっており、
お金や花火の受取はその上にあけられた小さな窓を通して行なわれます。
スーパーやコンビニで普通に花火が売られている日本とはちょっと違う風景に、
最初の頃は目が釘付けになったものです。
安いもので$1.00から。ほとんどが$5以下のものばかりだそうです。
いろいろな種類が詰まった袋入りのバラエティセットもあって、こちらは$20から$200(!)まで。
種類によっては、Buy One Get One Free (1つ買うと、もうひとつがタダになる)もあります。
人気があるのは、Morning Glory(手持ちで遊ぶススキ花火のような感じ) や
Purple Rain(地面に立てて噴水みたいに火花や煙が吹き上がるタイプ)とのこと。
さて、この解禁期間中はニュースなどでも「花火は安全に取り扱って」と呼びかけるようになります。
「花火で遊ぶ時には、水をはったバケツを用意しましょう。」とか、「燃えやすいものの近くで花火をしないこと」などなど、
ちょっと当たり前のようにも思えることばかりなんですが、普段花火で遊びなれていないので、
こういった細かい注意も当然必要なんですね。
なんでも、7月5日の朝は住まいのガレージから出火したなどの通報で、消防車の出動が増える傾向なのだとか。
これはひとえに花火の始末をきちんとしていなかったから。
家の庭で遊んだ花火をそのままガレージにあるゴミ箱に捨てるなどで、
くすぶり続けた花火が翌朝燃え移って出火するというパターンなのだそうです。
これは日本で言う線香花火ではなくて、もっとパチパチする花火。
ちなみに5本入って$1.00でした。高いのか、安いのか?
今年はラスベガス中に約170軒のスタンドがオープンしているそうです。
独立記念日までの解禁期間、花火で楽しく遊んで、事故やケガのない1週間となりますように。