キーワードで検索
砂漠ガメの「モハベ・マックス君」が冬の間の休眠から目覚めて巣穴を初めて出てくる日、
いよいよここ南ネバダに春の到来!です。
今年は3/29がその日でした。
砂漠ガメ(サバク・ゴファーガメ)は、モハベ砂漠やソノラン砂漠に生息する陸ガメで、
レッドロックキャニオンのビジターセンターにも住んでいます。
このカメ君たちは、気温が下がり始める秋から冬の間は巣穴にもぐって「休眠」状態となり、
春、気温が上がり始め、日照時間が長くなると、体内時計に従って目を覚まし
地上に出てくるんだそうです。
(哺乳類の「冬眠」とは違って、爬虫類の場合はずっと眠っているわけではなく、
たまに起きて水を飲んだりするのだとか。
英語でもはっきり "Hibernation" と"Brumation"という言葉で使い分けられているのを知りました。)
手すりにもたれて覗いている人の足元、すぐ下にマックス君がいます。
これはモハベ・マックス君の家-巣穴。
ここに住んでいる砂漠ガメに「モハベ・マックス(Mojave Max)」という立派な名前がつけられているのには理由がありまして、
マスコットとして親しんでもらうだけでなく、彼はクラーク郡のDesert Conservation Program(砂漠の保全・管理のためのプログラム)の一環で、砂漠の生き物や環境についての啓蒙活動を一身に担っているけなげなカメでもあるためなんです。
つまりこのモハベ・マックス君を通して、自分たちが住んでいる砂漠の環境について
考える機会を私たちに与えてくれているわけです。
もちろん実際に活動するのは着ぐるみのモハベ・マックス君なんですが、
本物のマックス君が目を覚ましたあとは、コドモたちへの教育プログラムとしてのクラスや先生たちのワークショップ、
ボランティアトレーニングプログラムなどが次々と始まるので、着ぐるみマックス君はこれから大忙しとなります。
ちなみに、砂漠ガメの寿命は60-80年。
写真は "http://www.mojavemax.com/"からお借りしました
もちろん、大事な任務をまかされているマックス君ですから、facebookやTwitterも駆使して
活動に励んでいますよ。
次回レッドロックキャニオンを訪れる機会には、シーニックドライブに進む前に、
ぜひビジターセンターに立ち寄ってマックス君を探してみてくださいね。
午前中早めの時間の方が、会える確率は高いそうです。
レッドロックキャニオン
■ビジターセンター: tel: 702.515.5350
■入場料: 自家用車の場合、1台につき$7-
■シーニックドライブ: 6AM-8PM オープン (4月~9月)
GPS Coordinates: 36 degrees 8 minutes North and 115 degrees 25 minutes West
GPS Coordinates: UTM 11 S 0653467 / 4002192
■これまでの記事
○レッドロックキャニオンで深呼吸[Jan.2010]
○花が咲き始めたレッドロックキャニオン[May.2010]
○レッドロックキャニオンの雪景色[Jan.2011]