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バレンシア自慢の美しい民族衣装<2015年火祭り>

田川 敬子

田川 敬子

スペイン特派員

更新日
2015年3月30日
公開日
2015年3月30日
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火祭りの最終日に燃やすファジャ(可燃性のオブジェ)は火祭りグループによって制作され、

町角に設置されます(※実際に制作するのは火祭り職人)。グループは、バレンシア市内と隣接する

4つの町だけで380ほどあるのだとか。メンバーはファジェロ(男性)、ファジェラ(女性)と呼ばれ、

火祭り時期には豪華な民族衣装をまとって各種イベントに参加します。

中でももっとも重要なイベントが、バレンシア市内では17日と18日に行われる献花パレードです。

各グループが楽隊を従え、聖母広場に設置された巨大な聖母デサンパラード像のレプリカに花を

捧げに歩きます。この時は、女性はみんな白か黒のベールを被ります(これに限らず宗教行事の

時は常に)。両日とも午後3時半から夜中の12時頃まで続く上、広場に向かうルートは2つ。

いったい何人がこのパレードに参加するのでしょう。その数は、楽隊メンバーも入れると10万人を

軽く超す言われています。ちなみにバレンシア市の人口は80万人弱ですから、どんなに多くの人が

火祭りグループに所属していることか!

特に女性の衣装はゴージャスなのですが、それもそのはず。これは17世紀のバレンシアの

宮廷衣装だったのです。小さい子供が着ていると、まるでお人形さんのよう。献花パレードには、

生れて数週間の赤ちゃんからおじいさんおばあさんの世代までが参列します。ファジェロやファジェロ達が

誇らしげに歩く様子は必見です!

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