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宗教の自由が認められた今でもスペイン人の生活にはカトリックの教えが深く根付いているので、
年間を通してカトリックに由来する行事が多々あります。
そのひとつがセマナサンタ(聖週間)です。キリストがエルサレムで受けた苦しみに思いを馳せる週で、
これが終わるとすぐに復活を祝うパスクワ(復活祭)。セマナサンタもパスクワも移動祝日なので、
毎年日付が変わります。今年のセマナサンタは3月29日~4月4日までの1週間。
4月5日は復活の日曜日で、ここからはパスクワ(復活祭)になります。
スペインの多くの地方ではセマナサンタの1週間は学校がお休みに。カタルーニャ州やバレンシア州
などでは、セマナサンタ後半からパスクワにかけてが休暇です。ちなみに息子の学校は4月2日から
13日までで、休み明けから3学期がスタートします。
セマナサンタの初日は常に日曜日で、この日はドミンゴ・デ・ラモス(枝の主日)と呼ばれます。
ドミンゴ・デ・ラモスは、イエス・キリストがロバに乗ってエルサレムに入城した日。
私の住む町では、正午に特別なミサがあり、その後ロバに乗ったキリスト像の山車が信者に担がれ、
前後に楽隊や信者を従えて町を練り歩きます。
セマナサンタの間に各地でプロセシオン(宗教行列)がありますが、特に有名なのは大掛かりで
厳かな中に華やかさも漂うアンダルシア地方。セビージャやグラナダ、マラガには世界中から観光客が
押し寄せます。ハリウッド俳優のアントニオ・バンデラスも、毎年自身が所属する故郷マラガの信徒団の
メンバーとして行列に参加しているんですよ。
<KKKのような三角頭巾をかぶったナサレノ達>
<アンダルシアのマリア像はどこの教会でもとってもGUAPA(美人)>
私はカトリックでもキリスト教徒でもありませんが、それでもセマナサンタのプロセシオンには何か
心惹かれるものがあり、毎年見に行くのを楽しみにしています。バレンシア市内では海辺のカバニャル
地区プロセシオンが有名ですが、私のイチオシは郊外のハティバです。ここの聖金曜日(今年は
4月3日)夕方のプロセシオンは見応えがあります。詳しくは、間近になったらまたお知らせしますね。
<ハティバのプロセシオンでキリストの受難をわが身に感じようとする敬虔な信者。これで数時間歩く>
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