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ふと気付けば、もうすぐバレンシアの火祭り(Las Fallas)です。日本ではなぜか「スペインの三大祭りの
ひとつ」と呼ばれていますが、スペインではそんな風に聞いたことはありません。誰もがおらが町の
お祭りが一番だと思っているので、日本ではセビージャの春祭り、パンプローナの牛追い、
そしてこの火祭りをスペインの三大祭りと呼ぶ、と聞いたら、かなりのブーイングになるでしょう(^^;)
火祭りの本番は町中に可燃性のオブジェが立ち並ぶ3月15日からクライマックスの19日の夜までですが、
毎年2月の最終日曜日にお祭りの開始を宣言するイベントがあり、3月1日からは連日午後2時に
市役所広場で爆竹ショーが繰り広げられます。そして、それに先駆けて、今月7日からニノット展が
スタートしました。
一般的にファジャと呼ばれる最終日に燃やされてしまう可燃性の大きなオブジェは、たいてい中央に
ドカーンと巨大な人形などがあり、そのまわりに小ぶりなニノットと呼ばれる人形が配置されています。
ニノット展には、バレンシアに存在する350を超える火祭りグループ(これも一般的にファジャ、
もしくはコミシオン・ファジェラと呼ばれます)がそれぞれ成人の部、子供の部から選んだニノットを
ひとつずつ出展。お祭り本番に入ると各グループが持ち帰り、オブジェを構成するパーツとして飾られます。
入場者の投票により1位に選ばれたニノットは19日の点火前に取り出し、火祭り博物館に展示される
栄誉が与えられるのです。私と息子もしっかりと清き一票を投じてきました。
<大人の部のニノット展示会場>
<子供の部のニノット展示会場>
ニノット展は今年もショッピングセンターNUEVO CENTROの広場の仮設会場で開催されています。
入場料は大人2ユーロ、子供1ユーロですが、ショッピングセンター内で20ユーロ以上の買い物をすれば
無料券がもらえます(※数に限りあり)。期間は3月15日まで。ただ、私の記憶では、15日にはもう
子供の部のニノットは持ち出されていてなかったような・・・
今年は今までに比べアジアンテイストのニノットが少なかったです。目立ったのは、やはりラホイ首相や
バレンシア市長のリタ・バルベラ。ほかには昨年1月に結成されたにも関わらず党員数が現与党に次いで
2位になった政党ポデモスの若き党首パブロ・イグレシアスや王室ファミリー、昨年話題の人となった
ペケーニョ・ニコラスなど。社会風刺が多いニノットを見ていると、スペインの世相がわかって面白いです。
<ドイツのメルケル首相がこんな格好で・・・。奥にはポデモス党首やラホイ首相の姿も>
<左:バレンシアのリタ・バルベラ市長とペケーニョ・ニコラス、右:ポデモス党首パブロ・イグレシアス>
<なんと魚屋のニノットには日本の天皇が! スペイン語では天皇もメカジキもemperadorなのです^^;>
火祭り本番は見られないけれどその前にバレンシアに来る予定のある方は、ぜひニノット展を覗いて
火祭り気分を味わってみてくださいね。
Exposición del Ninot
時間: 10:00~21:00
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