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2週間続いたクリスマスも終わり、今日から学校も2学期が始まりました。
小学校低学年の息子のクラスでは、クリスマスプレゼントの話で盛り上がったとのこと。
これもグローバル化なのか、最近ではクリスマスイブにトナカイにひかれたソリに乗って子供たちに
プレゼントを届けるサンタクロースはすっかりスペインにも定着しましたが、サンタクロース以上に
子供たちに愛されている存在があります。それは、ラクダに乗ってやって来る東方の三賢王(三賢者、
三博士)です。スペインの伝統では、この三賢王が1月5日の夜中にプレゼントを届けてくれることに
なっています。
聖書には次のように記されています。キリストが生れた時にひときわ輝く星を見て、救世主の誕生を
知ったメルチョール、ガスパール、バルタサールの三賢王はエルサレムに向かい、ヘロデ王に救世主の
居場所を尋ねました。ヘロデ王は自分の地位を脅かす存在の誕生に動揺しつつも、側近に調べさせ、
ベツレヘムであると伝えます。そして、自分も拝みに行きたいので場所がわかったら教えてほしいと
頼みました。三賢王は星に導かれ、1月5日の夜中に幼子イエスへの礼拝を果たし、黄金と乳香、
没薬を贈ったそうです。この礼拝によってキリストの存在が公になったとされ、1月6日は公現祭で、
スペインでは祝日になっています。
これで三賢王が子供たちにプレゼントを届けてくれる理由がおわかりですね(^^)
<星に導かれ、ラクダに乗って礼拝に向かう三賢王>
ちなみに、三賢王は夢の中でのお告げに従い、帰りにヘロデ王には会いませんでした。救世主の
誕生を恐れたヘロデ王は、ベツレヘムに住む2歳以下の男児をすべて殺すようにとのお触れを出します。
新約聖書のマタイによる福音書に記載されている幼児虐殺のことです。キリストは両親に連れられて
エジプトに逃げたために助かったことになっています。
<エジプト逃避のシーン>
子供たちは、三賢王に宛ててプレゼントのリクエストをする手紙を書く習慣があります。クリスマスの
時期になると、商店やショッピングセンターに専用ポストが出るほか、使者に直接手紙を渡せるイベントも
開催されます。我が家の息子は毎年郵便局のポストに投函していますが、あの手紙はどこに行くんでしょう(^^;)
1月5日の夕方から夜にかけて、スペインのあちこちで東方の三賢王パレードが催されます。
後で自分の家にプレゼントを持って来てくれる三賢王に会えるので、子供たちは興奮!
パレードではお菓子やオモチャが配られることもあり(ばらまかれるという表現が正しいかもしれません)、
どの子もこのパレードを楽しみにしています。家に帰ると、三賢王のために飲み物や食べ物を、
ラクダのためにも水を用意して床に就く子供も少なくなりません。
サンタクロースがメジャーになったとはいえ、三賢王には勝てそうにないですね。
<パレードの前の歓迎イベントに到着した三賢王>
最近では多くの子供がクリスマスイブと公現祭のイブの2回に渡ってプレゼントをもらう傾向にあります。
まあ、日本もクリスマスプレゼントの1週間後にはお年玉をもらえるので、あまり変わりはないですね。
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