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11月のお題のひとつが"あったかエピソード"。スペインに来て、心温まる経験をたくさんしている
はずなのに、いざとなるとなかなか思い出せないもの(^^;) そんな中、真っ先に思い浮かんだのが、
ニエベスおばさんのことです。
私が住むバレンシア郊外の町は、町の人が話す公用語がバレンシア語ということもあり、
私たち夫婦のようなよそ者にはちょっと入り込めない雰囲気があります。それでも、年配の人は
子供好きなので、息子が生まれて間もなく近所のオジチャンオバチャン達との交流が始まりました。
通りを挟んで斜め向かいに住むニエベスおばさんもそのひとり。ベランダ越しに挨拶を交わすようになり、
道で会うと立ち止まって話すようになりました。おばさんご夫婦は、隣のカスティージャ・ラ・
マンチャ州の出身でバレンシア語は話しません。スペイン人にも関わらず、私と同じように
自分はよそ者だという意識を何十年も持ったまま暮らしていることも話してくれました。
ある日のこと、お昼前にバッタリ道で会い、今日のお昼ご飯の話になりました。おばさんは、
レンズ豆の煮込みを作るとのこと。私も好きなのに夫が嫌いなので、作ったことがないし、
長らく食べていないと話しました。帰宅してしばらくすると、家の呼び鈴が鳴りました。
ふふ、これでもうおわかりですね。ニエベスおばさんが、タッパーウェアに入れたレンズ豆の煮込みを
届けに来てくれたのです(嬉しかったので、写真を残していました^^)。
おいしかったことは言うまでもなく、家族も親戚も友達もいない土地で1人で子育てをしていた身には、
この上なく温かみを感じる心遣いでした。
(11月お題"あったかエピソード")
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