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3月19日の火祭り最終日の夜には、バレンシア郊外も合わせると優に800を超えるファジャ
(可燃性のオブジェ)が灰になります。そのファジャはいったい誰が作るのか?
はい、バレンシアにはファジャの制作を生業にしている火祭りアーティストが存在するのです。
スペイン広しといえど、ここにしかない職業でしょう。
今回は火祭りアーティストのラモン・セラーノさんオススメのファジャをご紹介します。
火祭り見物の参考にどうぞ!
Falla Mercado de Castilla (地図)
アーティスト: José Luis Platero & Ramón Serrano
ラモンさんが制作に携わっている子供の部のファジャは、日本がテーマ。
"400年以上も一緒だよ"というタイトルで、日西交流400周年事業にも登録されています。
ドラえもんやトトロ、ピカチュウといったお馴染みのアニメのほか、富士山、おにぎり、だるま、
傘おばけ等の日本モチーフとスペインモチーフが散りばめられています。場所は市内中心から
離れていますが、地下鉄Av. del Cid駅から歩いてすぐの場所にあるので、お時間がある方は
ぜひ見に行ってみてください(カスティージャ市場の脇です)。
Falla Juan de Aguiló-Gaspar Aguilar (地図)
アーティスト: Ignacio Ferrando
ここも日西400周年事業に登録されたファジャが立ちます。タイトルは"太陽の向こう側"。
祇園祭の鉾がメインで、支倉常長率いる慶長遣欧使節団について説明したものだそうです。
ここも中心地からは少々離れていますが、途中にいくつものファジャがあるので見物がてらに
歩いてくるのもいいかもしれません。地下鉄Patraix駅の真上にあります。
以下5つは市の中心部にあるので、歩いて回れます。
Falla de la plaza de la Merced (地図)
アーティスト: Javier Alvarez-Sala Salinas
"すべてがフィエスタ"というタイトルで、火祭りを中心にバレンシア州のお祭りが紹介されています。
中央市場のすぐ近くです。
Falla de la plaza del ayuntamiento (地図)
アーティスト: Manolo García
市役所広場に立つ、高さ21m、製作費が約2400万円の大型ファジャです。
"バレンシア人の十戒"というタイトルがついています。巨大なモーセ像は木と厚紙でできているとか。
Falla Convento Jerusalén (地図)
アーティスト:Pedro Santaeulali
北駅のすぐそばにあるファジャで、毎年特別部門(※製作費が一番高い部門=大型)上位に
入賞する有名どころ。昨年は1位でした。タイトルは"ショーは続かなければならない"。
Convento Jerusalén通りの両脇には露店が並び、イルミネーションもきれいです。
Falla de la Plaza del Pilar (地図)
アーティスト:Pere Baenas
"スキャンダル"というタイトルのファジャで、ヨーロッパの国々の国民性を表したものだそうです。
高さ20mとここも大掛かり。去年のここはファジャは素晴らしかったです。
Falla Cuart-Palomar (地図)
アーティスト:José M. Gramaje
クアルトの塔のすぐ内側にある小さな広場に立ちます。テーマは"上流階級の人"。
実は、ラモンさんは大の親日家。日本語を操り、日本のあちこちを旅しています。
四国でお遍路さんになったり、博多人形の職人さんと交流をはかったり、ねぶた祭りに参加したりと
日本文化にも詳しく(例で挙げた3つとも、日本人の私は経験ありません^^;)、
昨秋行われた日本文化週間では和紙と張りぼてについて講演しました。スペイン語と日本語でブログを
書いていますので、興味のある方はぜひご覧ください。火祭りのファジャの制作現場の様子、
日本を訪れた時の話や日本文化について、たくさんの写真を載せて綴っています。
ラモン、火祭り直前の忙しいところ、どうもありがとう!!
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