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スペインは文化習慣から言語に至るまでかなり多様性のある国なので、実は何かを語る時に
「スペインでは・・・」と言うことに抵抗があります。そんなわけで、バレンシア郊外に住む我が家の
息子のケースを例にとって子供の食事事情をお話させて下さい(^^)
息子が通っていた保育園、幼稚園、そして現在通っている小学校とも朝は9時に始まります。
そして、12時~12時15分になると給食の子はそのまま残り、そうでない子は昼食のためにいったん帰宅。
3時には園・学校に戻り、5時まで過ごします(幼稚園、小学校は昨年度から毎週金曜日は9時~1時のみの
半ドンなりました)。スペインではもともと昼食が1日のメインなので、家族そろって昼食をとる習慣が
残っているのです。私たちが住む町では、会社や個人商店も1時半から4時半~5時までは昼休みになります。
多少の時間の違いはあっても、スペインで給食サービスのあるところはこんな具合です。
中には給食サービスがないところもあり、その場合は通しで9時~14時まで。私は現在会社勤めを
していないので、息子が日本語に触れる時間を増やすために基本は自宅で昼食を一緒にとることにしています。
お陰で家と小学校を1日4往復もしないといけませんが・・・(^^;) (こちらは小学校高学年まで送り迎えをします。)
息子がこれまで通っていたところはどこも、当日の朝にその日の給食を申し込むことができる便利なシステム。
よって、週に2回くらいは私自身の時間を作るため、そして息子がスペイン料理を食べるために給食サービスを
利用しています。はい、断然和食派の6歳児なので(^^;) ちなみに1回ごとに給食費を払うと1食あたり
5.50ユーロですが、月ごとだと4.25ユーロになります。これは学校によって異なりますが、
日本より高いですね(保育園は1食8ユーロもしました!)。
さて、給食はどんな物を食べるのか? 実際に目にしたことはないものの、メニューを見る限り野菜不足は
さておき割とまともです。いつもパンとサラダがあり、それ以外に前菜+メイン+デザートが日替わりです。
たとえば、レンズ豆と野菜の煮込み+スペイン風オムレツ+フルーツ、ミートソースのマカロニ+
魚のオーブン焼き+フルーツ、魚介スープ+鶏胸肉のソテー+ヨーグルトなど。米どころだけあって、
週に1回はお米料理が出ます。
<保育園の火祭りイベントの後に園庭でおやつタイム>
ところで、スペイン人が1日5食食べるのは有名な話ですが、それはもう物心のつく前から習慣化されています。
保育園、幼稚園、小学校とも朝は午前のおやつを持参し、たいてい10時半前後に食べます。
バゲットにチーズやハム類、パテなどを挟んだシンプルなボカディージョやサンドイッチが主流ですが、
我が家の息子のようにクッキーや甘いパン、フルーツなどを持って行く子も。5時に門を出ると迎えに来た
親から夕方のおやつをもらい、手も洗わず歩きながらパクつきます。何か食べる前には手を洗うという習慣も、
立ち食いはお行儀悪いという観念もなし(^^;) 4回目にあたるこの夕方のおやつもボカディージョや
サンドイッチが多いですね。放課後の公園では、遊びまわる園児の後ろからおやつを手に持ったママや
おばあちゃんがついてまわり、ちぎっては口に入れる姿を目にします。お腹が空いているなら自分で
食べるだろうから放っておけばいいのに・・・といつも思いますけどね。そして家に帰ると夕食です。
ただ、まだ小さくて早く寝る子の場合、この夕方のおやつを夕食代わりにすることも。
我が家では夫の帰宅時間の関係で、息子の夕食時間は9時半前後。日本の良い子は眠っている時間ですね。
<平日の夕方開かれるお誕生会でもボカディージョはお約束>
ところ変われば品変わる、と言う通り、日本の子供たちとは異なるスペインの子供の食事事情でした。
(11月のお題"世界各地の子育て環境")