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ソウルから約1時間弱のところにある江華島。仁川国際空港からもそれほど遠くなく、すぐに海を見に行くには最適な場所です。韓国でも観光の地としてよく知られている江華島ですが、その中でもまだ多くの人に知られていない場所を訪ねたいと思いまず尋ねたのが、4月12日に完全に開放されたばかりの
燕尾亭(ヨンミジョン)です。
これまで軍事施設保護区域内にあるということで一般人は立ち入り禁止されていた有形文化財第24号の燕尾亭ですが、ある一定のラインからの写真撮影は禁止されているものの、自由に史跡が見学できなかなか見ることのできない北朝鮮が見えるというので楽しみにして行ってきました。
建てられた年代は確かではないようですが、高麗時代第23代王・高宗が当時の私学である九斎の学生をこに集めて学問に勤むようにしたと言う記録が伝えられているようで、1510年に朝鮮王朝時代の三浦の乱の際に日本軍を勝ち、1512年には地方の反乱を鎮圧した軍人の黄衡の功労を祝して建てられたと言われています。
ここは漢江と臨津江が合流する地点なのですが、西海の方と江華海峡に分かれて流れている様子がまるで燕の尻尾のように見えるということで‘燕尾亭’と名づけられたそうです。
また江華8景の一つでもある場所です。
それでは、ご紹介してみましょう。
下の道路際から眺めた様子です。
ここが入口。
中に入ると、軍人の黄衡の功績を称えて建てられたという<燕尾亭>が建っています。
敷地内で目に付くのが、<この線の先からの撮影を禁じます>というこの立て札。燕尾亭の下の海岸線では、常に韓国の軍人さんが北朝鮮からの侵略から守ってくれています。
立て札ぎりぎりから撮影した北朝鮮の様子です。撮影しなければ、石壁まで行って見れます。
ここに来るまでの道沿いには鉄線が張られ、軍事施設保護区域なんだという雰囲気だったのですが、燕尾亭から見た景色はのんびりとした平和な雰囲気でした。
もちろん見えないところでは軍人さんが常に厳重体制で見張っているとは思いますが、まだそれほど人の目にも触れられていない観光場所でもあるということなので、一度機会があれば行ってみるのもいいかなあと思います。