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韓国の上には、朝鮮戦争を機にして分断した北朝鮮という同じ民族の国があります。このような背景から作られた南北に関する映画がいくつもありますが、実際に映画ではない韓国男性と北朝鮮女性のラブストーリーがあるという記事に目がとまり、お伝えしたいと思います。
金剛山観光の特別区域に韓国人の宿泊施設を建設しに来た韓国リゾート会社の30代後半の韓国人男性が恋に落ちたのは、金剛山観光特別区域内にある韓国人が運営する韓国料理レストランに勤務する20代初めの北朝鮮の女性。初めて見た瞬間から、“今まで待ち続けていた自分の結婚相手はこの人かもしれない”と思ったそうで、それから韓国男性は時間ができるたびにそのレストランに通ったそうです。
まわりの同僚の人たちも、最初は年齢差もあることからジョークで“泥棒”扱いしたり“親親戚みんな捨てて金剛山で暮らす気か?”などと冗談を飛ばしていたらしいのですが、次第に彼の真剣さを見てただ静かに見守るようになったとか。
このレストランに勤務する北朝鮮の女性たちはすべて北朝鮮の国から選ばれた身分のいい女性たちで、毎日出勤時間と退社時間になるとレストランの前にバスが来て宿所まで彼女たちを宿所まで送迎し、また客と二人っきりで個人的な話しなどをすることが禁じられているので、二人は二人っきりのデートというものを一度もすることはできなかったようなのですが、今までの2年間二人は静かに恋を育んできたようです。
2年経ったある日、韓国男性はついに彼女に結婚の話しを彼女に密かにもちかけます。北朝鮮女性は、国の許可なく韓国人と結婚すると国からどんな処置がくだされるのか知りつつも、それに否定しなかったそうです。
そんな仲、二人を見守っていた同僚たちがなんとか助けになりたいと、観光特別区域にある韓国会社を対応している北朝鮮の会社に、事業上の問題点を提示する際に二人の結婚問題についてもそっと提示したそうで、北朝鮮側も上部機関にそれを報告した上で回答を伝えてくれることになっているそうです。
その答えが数ヶ月後になるのか、数年後、数十年後になるのか、また回答が返ってきたとしてもそれが肯定的なものなのかは分かりませんが、この時代に監視の中で密かにただ純粋に育んできた二人の恋がロミオとジュリエットのような悲劇のラブストーリーにならないことを願うばかりです。