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冬にはかかせない家庭行事—キムジャン

なかしまかずえ

なかしまかずえ

韓国特派員

更新日
2007年12月16日
公開日
2007年12月16日
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11月から12月にかけて行われる韓国の家庭ではかかせない行事の一つなのですが、

今年は例年よりも白菜の値段が約4〜5倍ぐらい高く、どこの家庭も例年に比べてかなり多くの出費があったようです。

うちも今年はキムチを買って食べることにしていたのですが、お友達のお宅でキムジャンをやるということで、いっしょに作ることにしました。

1日目に白菜や大根、三つ葉やチョッカル(魚やエビの塩漬け)、ネギ、ニンニク、ショウガなどの材料を買って、白菜の塩漬けをします。

2日目には、塩漬けにした白菜を洗って水切りし、水切りしているあいだに大根やネギなどの野菜を適当な大きさに切り、唐辛子の粉やもち米の粉を水を入れて火にかけてトロリとさせたもの、チョッカルやニンニクなどを入れたキムチの素を作ります。できたら、水切りした白菜にキムチの素をつけて大きな入れ物に入れていきます。

今回漬けた白菜は40個。一般の家庭でも30〜50個、なかにはもっと作るところもありますが、

個数が多いだけに切って塩漬けしてそれを洗うのもかなり大変です。また、キムチの素を作るのも、たくさんの野菜を洗って切って大量のキムチの素を混ぜないといけないのでかなりの力がいります。キムチにつけていくのもずっと同じ姿勢なので、腰が痛くなります。

漬けたキムチは、今ではどこもキムチ専用冷蔵庫に保存します。

水仕事はほとんど外でやっていた昔に比べればずっと楽なのでしょうが、丸二日間をがんばってやった次の日には何もできなくなるぐらいヘトヘトになります。

その疲れを癒してくれるのは、キムジャンを終えた後に漬け終えたばかりのキムチといっしょに食べる豚の三枚肉の焼肉や豚肉をゆでたポッサムなどの豚肉料理。どこの家庭でもキムチにピッタリの豚肉を食べるようですが、みんなでがんばって漬けたキムチといっしょに豚肉を食べる瞬間は普段食べる豚肉よりもずっとおいしいような気がします。

注文したらすぐにおいしいキムチの食べられる時代ではあるのですが、それでもキムジャンを終えずしては安心して冬を迎えられないという家庭がまだまだ多いようです。

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