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2009年度に発行予定の10万ウォン札と5万ウォン札に刻まれる人物が決定しました。
10万ウォン札には韓国独立運動家の金九(キム・グ)、5万ウォン札には現在5000ウォン札の人物像にもなっている朝鮮王朝時代の学者李珥(イ・イ)の母親であり文人および書画家・申師任堂(シンサイムダン)が新札の顔となります。
新札の発行にあたり、韓国銀行では世論調査を実施してその人物の候補者を決定し、諮問委員会を構成して候補者を20名にしぼり、さらに国民の世論調査と専門家の意見調査を通じて候補を10人にしぼった後、設置された国民意見受付窓口に寄せられた国民の意見をもとにして諮問委員会にて論議の末決定されました。
10万ウォン札の顔となるキム・グは、日帝時代中上海に亡命し、1919年に発足した大韓民国の臨時政府に参加して警務局長や内務総長、国務領などを経験し、1940年主席に選出された後は各地で活動していた独立運動を一つにしていった人物で、臨時政府を27年間守り続けてきた人。現代でも韓国のヒーローの一人といえます。
また5万ウォン札の顔となる申師任堂は、本人も詩や書画の作品を残した人でもあるのですが、さらに評価されているのは‘内助の功’がすごかったことで有名で、縫い物も得意で夫を支え、5000ウォン札の顔でもある3番目の息子である李珥(イ・イ)を韓国の偉大な学者にしたのをはじめ、長女の梅窓(メチャン、本名は‘李香今’です)や4番目の息子 李瑀(イ・ウ)を詩や絵画に優れた芸術家として育てた韓国でも名を残す優れものママなのです。
現在もまとめてお金を引きおろしたり支払いしたりする際には、‘スピョ’と呼ばれる小切手がよく使われているのですが、この10万ウォン札・5万ウォン札が発行されれば小切手を使用する必要がなくなるということから、かなりの額が節約されるとのこと。一般の銀行の小切手が郵便局では手数料を支払わないと使えなかったりとか、使用するときには裏に自分の名前と連絡先を記入しないといけないとかという不便さもなくなるので、個人的にも楽しみです。
ただ、あまりお会いすることはないでしょうが・・・TT