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今年は土・日・月と週末にかかってしまったため、お正月休みも3日間だけとなってしまったのですが、それでも韓国では年々お正月休みを海外で過ごす人が増えています。
期間が短いこともあり、今年は中国や日本に旅行する人が多いとのこと。
特に日本の円が安くなっていることもあり、日本に行く人が一番増えているそうです。
ですが、それでもまだまだたくさんの人が田舎に帰省して、久しぶりに集まった家族と一緒にお正月を過ごすケースが多いようです。
韓国ではみんな、どのようにお正月を過ごしているのか・・・
旧暦の1月1日の前日の日は、どこの家庭でも、特に女性たちは1月1日の朝に行われる茶礼(チャレ)と呼ばれる先祖に感謝を捧げる祭事のお膳料理の仕度に追われることになります。
そのお膳に上がる料理というと、家庭ごとによって若干の違いはありますが、ナムル類(野菜の和え物)ではワラビやキキョウの根、ぶんどうモヤシなどの和え物3〜4種類に、イシモチなどのお魚や“サンジョク”と呼ばれる味付けしたお肉、いろんな種類の“ジョン”と呼ばれる小麦粉と玉子で衣をつけてフライパンで焼いたもの、それに梨や柿、リンゴ、ナツメ、栗などの果物、それに“トックッ(お餅のスープ)”がお膳に上げられます。
以外ですが、祭事のご膳の料理には赤い唐辛子の粉は入れないのが基本のようです。
トックッは当日の朝に作られるのですが、ジョンやナムル類は時間がかかるので前日に用意されます。買い物から料理の下ごしらえの準備、料理を作って後片付けと、本当に次から次へと仕事があって、韓国の女性たちはお正月やお盆、それに毎年行われる亡くなった家族の祭事のときは本当に大変です。
私のところは夫の仕事の関係でここ数年はずっとお正月やお盆に帰省できずにいますが、それでも我が家で簡単にでもお正月料理を作ることにしています。
朝から買い物に出かけると、市場は多くの人で大賑わい。最近ではジョンやナムルなども買う人も少なくないようで、お惣菜屋さんの前にも人がいっぱいでした。多くの人が多く行きかう道をかき分けるようにしながら私もなんとか食材を買い求めて、家に帰って早速準備に取りかかりました。
今日はワラビとぶんどうモヤシ、キキョウの根のナムルに、ハムとカニカマと豚肉とネギを串に刺したジョンと“トングランテン”と呼ばれるお肉のジョンを作ったのですが、いつも料理を作りながら思うことは“韓国料理は本当に下準備にかなり時間がかかる!”それだけ韓国料理は手のかけられた料理が多く、手がかけられた分おいしい料理も多いような気がします。
明日は(旧)1月1日、明日も韓国では多くの女性たちが朝早くから忙しい日々を過ごすことになりそうです。