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愛宕街道に灯る行灯の明かり。

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2014年8月24日
公開日
2014年8月24日
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嵯峨野では愛宕古道街道灯し(あたごふるみちかいどうとぼし)が、

8月23日(土)から25日(月)まで行われています。

陸橋から愛宕街道の眺め。

降り続く雨に、傘をさしながら歩く人が多いです。

「愛宕古道街道灯し」は、瀬戸内寂聴さんと嵯峨野保勝会、京都嵯峨芸術大学が

共に作り上げてきたお祭りです。

化野念仏寺千灯供養への来訪者を迎える為と、地域の地蔵盆を盛り上げる為に、

古い町並みが残る愛宕街道沿いに、19年前に手作りの小さな灯籠の灯りを

点したのが始まりでした。

その後、灯りは年々大きくなり、

子どもからお年寄りまで多くの方々と作る行灯が、

今では大小800基ほどになったそうです。

大きな行灯は高さ10m近くになります。

百年後も続くお祭りである様にとの願いを込めた行灯は、

優しい明りを灯しています。

行灯の点灯時間は18:00~21:00。

鳥居本、鮎の平野屋さん。

行灯の灯りは、平野屋さんのある鳥居本から始まり、

嵯峨釈迦堂清凉寺までの旧愛宕街道約2kmに、

大小800基ほどの灯りが続いています。

嵯峨鳥居本のHPには、愛宕街道紹介の素敵な詩が

三つ載っています。

「ゆっくりと歩きたい」

ここにはなんにもない。

ただただ時間がある。

じっくりと培われた なんにもない

ここにしかない時間。

あっと言う間に過ぎる日々の、ふと

ぼんやり雲を眺める様な。

あの余韻みたいな感じがここにはある。

古い町並みが残る街道。

愛宕山に続く一本の道。

行って帰る、ただそれだけだけど

おんなじ様で違う様な。

ずっと昔もたった今もおんなじ様な。

そんな時間を、ゆっくりと歩きたい。

「京都の隅の,さらに少し奥のとこ」

何度目かの京都。

玄関口の京都駅から電車で15分程(車なら30分くらいだろうか)

行くと,観光名所の嵐山。

そこからさらに少し奥に行ってみる。

ちょっと上り坂だけど,車ですっと行くよりも、

ゆっくり歩くのが似合うとこ。

賑やかな観光地を抜けて、ほんのちょっと坂道を進むと、

あんまり知られずひっそりと,

京都・嵯峨鳥居本はそこにある。

「ここはゆっくりと時間を紡いできたところ」

お寺を巡る。

おいしいもん食べる。

お祭りを覗く。

ただただ歩く。

茅葺き屋根や石畳。

煙の匂いに風の音。

いつもと違うとこに目がとまり,新たな発見がある。

いつもは見えないものが見えてくる。

嵯峨鳥居本を歩いてると、

そんなことを楽しむ自分に気付くかもしれない。

愛宕古道街道灯し。

8月25日(月)まで行われています。

〇アクセス 嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から北西へ徒歩20分。

またはJR「京都駅」中央口から「清滝行」の京都バス約48分「鳥居本」すぐ 。

※ 嵯峨鳥居本HPから言葉お借りしています。

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