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紅しだれ桜を愛でながら、池の畔で聞くコンサート。

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2015年4月13日
公開日
2015年4月13日
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平安神宮・神苑では9日(木)~12日(日) の四日間、

「紅しだれコンサート2015-こころのふるさと-」が行われていました。

(京都新聞社主催・JR東海特別協賛)

『2015紅しだれコンサート』

出演アーティスト。

▽9日(木) 藤原道山<尺八>×SINSKE<マリンバ>

▽10日(金) 宗次郎<オカリナ>

▽11日(土) ドレクスキップ(Drakskip)<北欧音楽>

▽12日(日) ウェイウェイ・ウー(WeiWei Wuu)<二胡>

演奏は、毎夜二回行われ

1回目は、午後6時40分~7時20分。

2回目は、午後7時50分~8時30分です。

夕暮れ時の神苑。

紅しだれ桜は満開。

降り注ぐ枝垂れ桜。

正式名称は「八重紅枝垂桜」。

色は紅色、花は八重。

八重咲きなので、開花から二週間、見頃が続くと言われています。

神苑の「八重紅枝垂桜」は、京都御所近衛家の邸内にあったものが、

百四十年の時を越えて、今に至っています。

紅しだれコンサートは、毎年四月の同じ様な日に行われる

四日間限定のコンサート。

東神苑の舞台から、流れて来る音楽が、

栖鳳池に響いて来ます。

紅しだれコンサートは、神苑を巡りながら聞くコンサート。

座る椅子や席もありません。

皆さん立ちながら、池の畔で聞きます。

見頃を迎えた紅しだれ桜。

神苑は、明治の作庭家・七代目小川治兵衛さんによる庭園。

苑内には約250本の桜が植えられていて、

そのうち150本が紅しだれ桜。

神苑の松も、やわらかな雰囲気で

一人の庭師が1日がかりで剪定されるそうです。

神苑の紅しだれ桜は、文豪・谷崎潤一郎も愛した桜と言われています。

谷崎さんは神苑の桜を毎年楽しみにされていたようで、

小説『細雪』の中では「忽(たちま)ち夕空にひろがっている

紅(くれない)の雲」の様と表現されています。

きっと、夕暮れ時の神苑で浮かび上がる

美しい紅しだれ桜が見えたのでしょうね。

紅しだれコンサートに来られる人は、

毎年リピーターの人が多いです。

池の畔に立っていると、一年が過ぎた事や、春が来た事など

じんわりと伝わって来ます。

「紅しだれコンサート2015-こころのふるさと-」。

今年も心に響くコンサートでした。

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