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平安神宮・神苑では9日(木)~12日(日) の四日間、
「紅しだれコンサート2015-こころのふるさと-」が行われていました。
(京都新聞社主催・JR東海特別協賛)
『2015紅しだれコンサート』
出演アーティスト。
▽9日(木) 藤原道山<尺八>×SINSKE<マリンバ>
▽10日(金) 宗次郎<オカリナ>
▽11日(土) ドレクスキップ(Drakskip)<北欧音楽>
▽12日(日) ウェイウェイ・ウー(WeiWei Wuu)<二胡>
演奏は、毎夜二回行われ
1回目は、午後6時40分~7時20分。
2回目は、午後7時50分~8時30分です。
夕暮れ時の神苑。
紅しだれ桜は満開。
降り注ぐ枝垂れ桜。
正式名称は「八重紅枝垂桜」。
色は紅色、花は八重。
八重咲きなので、開花から二週間、見頃が続くと言われています。
神苑の「八重紅枝垂桜」は、京都御所近衛家の邸内にあったものが、
百四十年の時を越えて、今に至っています。
紅しだれコンサートは、毎年四月の同じ様な日に行われる
四日間限定のコンサート。
東神苑の舞台から、流れて来る音楽が、
栖鳳池に響いて来ます。
紅しだれコンサートは、神苑を巡りながら聞くコンサート。
座る椅子や席もありません。
皆さん立ちながら、池の畔で聞きます。
見頃を迎えた紅しだれ桜。
神苑は、明治の作庭家・七代目小川治兵衛さんによる庭園。
苑内には約250本の桜が植えられていて、
そのうち150本が紅しだれ桜。
神苑の松も、やわらかな雰囲気で
一人の庭師が1日がかりで剪定されるそうです。
神苑の紅しだれ桜は、文豪・谷崎潤一郎も愛した桜と言われています。
谷崎さんは神苑の桜を毎年楽しみにされていたようで、
小説『細雪』の中では「忽(たちま)ち夕空にひろがっている
紅(くれない)の雲」の様と表現されています。
きっと、夕暮れ時の神苑で浮かび上がる
美しい紅しだれ桜が見えたのでしょうね。
紅しだれコンサートに来られる人は、
毎年リピーターの人が多いです。
池の畔に立っていると、一年が過ぎた事や、春が来た事など
じんわりと伝わって来ます。
「紅しだれコンサート2015-こころのふるさと-」。
今年も心に響くコンサートでした。