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「雨天決行」前祭り・山鉾巡行。

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2015年7月17日
公開日
2015年7月17日
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台風11号の接近で、順行が危ぶまれた祇園祭・前祭(さきまつり)は

例年通り朝の九時から始められました。

祇園祭の山鉾巡行は 「小雨決行 大雨強行」と言われますが、

巡行の日に台風が来たのは近年に例がありません。

僕は巡行決定を二ュースで知り、

四条烏丸のアーケード下で待ちました。

来ました。来ました。

山鉾巡行が見えました。

巡行は長刀鉾を先頭に、23基の山と鉾が巡行します。

経路は、四条通→河原町通→御池通→新町まで。

激しい雨の中、鉾を曳く人、山を押す方も大変です。

鉾は四条通りを進んで行きます。

四条通りは、京都の真ん中を走る東西の通り。

かつての平安京の四条大路にあたり

東は祇園の八坂神社の石段下から、西は松尾大社まで続いています。

四条河原町の交差点では、辻回し(鉾の角度変え)が行われています。

あまりの混雑に、撮っている方のアイフォンにフォーカス。

台風11号は、速度15キロの大雨台風。

函谷鉾が河原町通りを進んで行きます。

先回りして御池通りにて鉾を待ちました。

長い歴史の祇園祭。

祭りの始まりは、平安時代の前期・869年。

各地で疫病が流行していた時、神に疫病を鎮めてもらう

願いを込めて始まったと伝わっています。

山鉾の「鉾に立つ槍」「山に立つ松」には、

疫病神が吸い込まれると言われています。

祇園祭は、七月の水害や災害・・そして疫病が発生した、

この時期に合わせて行われています。

途中、応仁の乱や本能寺の変では順延。

そして第二次大戦などで中断もありましたが、

その度に町衆の力で復興し、現在まで千年以上続くお祭りとなっています。

大雨の中を進む長刀鉾。

広い御池通りから、狭い道の新町通りに鉾が帰って来ました。

コンコンチキチン コンチキチン。

町家や路地に

鉾で奏でる祇園囃子が響きます。

時計は正午を回りましたが、台風の雨脚は

衰える所かますます激しく降って来ました。

鉾を曳く方達の草履や足袋もびしょ濡れ。

鉾が前を通ると、町家のあちこちから

拍手と声援が沸き起こりました。

「あと少しやで」。。

「ありがとう」。。

7月17日。大雨の祇園祭・前祭でした。

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