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十月も半ばとなりました。
嵐山から竹林の小路へ。
見上げると竹が空を覆っています。
振りかえると、冬の竹林の小路には、
雪の重みで竹が枝垂れていた日がありました。
又、春の日には、ぐんぐんと成長する筍の姿がありました。
竹林の小路から常寂光寺前を抜けて、田んぼの向こうに見えたのは、
落柿舎(らくししゃ)。
柿が落ちる舎。
何とも秋を感じさせる名前ですね。
落柿舎は、松尾芭蕉の弟子、向井去来(むかいきょらい)の草庵でした。
この落柿舎という、少し変わった名前の由来ですが、
落柿舎の庭にあった40本もの木に実った柿を求め、ある日商人が買い付けに来ました。
向井去来との商談は成立し、翌日に柿を取りに来た商人は驚きました。
なんと、前日の夜に台風の強い風で実った柿が全て落ちてしまったのです。
柿の商談は、流れてしまったのかは判りませんが・・・・
去来は、この事により、この草庵を「落柿舎」と名付けたそうです。
柿の美味しい季節となりました。
今、落柿舎には沢山の柿が実っています。
《落柿舎》
○所 京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町20
○拝観料 200円
○時間 9:00~17:00 (1月、2月は10:00~16:00)
○交通アクセス JR「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩15分
阪急電車「嵐山駅」下車、徒歩約30分
市バス・京都バス「嵯峨小学校前」下車、徒歩約10分