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《京の町に春の到来を告げる東山花灯路》
花灯路が始まり、東山を歩いてみました。
八坂通りを歩いて、清水寺に向かいます。八坂通りの奥に見えるのは、八坂の塔。
寺の正式名は法観寺。東大路から八坂通りに入り、坂道に見える景色は、なんとも素敵です。
八坂の塔の高さは46メートルですが、坂道の上に建っている姿は、とても高く見えます。
清水に続く小路から見える八坂の塔。
八坂の塔(法観寺)は、平安時代前から存在していたと言う古いお寺。
塔は長い時代の中、争いなどにより焼失 再建が繰り返されて来ました。
現在の塔は室町時代の1440年頃、足利義教により再建されたそうです。
坂道を上って清水寺に着きました。
音羽山からは、夜空に伸びる一筋の光。
この夜、空には三日月。
そして、仁王門前の梅が満開です。
仁王門前の梅は、八重咲きの紅梅で、
花の一つ一つが大きく、とても美しい梅です。
弥生の夜空に映える三重塔。
三重塔は、平安時代初期847年に創建され、寛永9年(1632)に再建。
現在の塔は古様式に則って昭和62年(1987)に解体修理され総丹塗りとともに、
桃山様式を示す極彩色文様が復元されています。
三重塔の高さは約31メートル。
鐘楼から見える、京の町。
鐘楼の柱は四隅に4本が一般的ですが、清水寺の鐘楼は、6本で組まれています。
境内をぐるりと回って、清水の舞台の柱が見える所まで来ました。
清水の舞台は、錦雲渓の急な崖に、最長約12メートルの巨大な欅の柱を並べ、「懸造り」という手法で、
釘を一本も使わずに組み上げられています。
清水寺のラストは池に映る三重塔。晩秋の頃、池には燃え上がる紅葉が映っていました。
清水寺を出て茶わん坂へ。
茶わん坂は、清水焼発祥の地。
弁慶と牛若丸が出会ったという五条大橋よりも東を五条坂、
東大路通りから清水寺への参道を茶わん坂と呼びます。
この五条坂・茶わん坂一帯で清水焼が作られるようになったのは、8世紀頃との事。
この夜のラストは、茶わん坂を歩き再び八坂の塔。夜空には美しい月が浮かんでいました。
京の町に春を呼ぶ、東山花灯路。3月21日まで行われています。
≪東山花灯路2016≫
〇 3月12日~3月21日。点灯時間は、午後6.00~9.30。
〇 青蓮院から八坂神社。円山公園。八坂通りから二年。そして三年坂。
ねねの道。清水寺へと・・・幻想的な灯りと花の路は約五キロ続いています。
〇 散策自由。寺院特別拝観は有料です。