400年の時を思う竹田城跡。

前ぺージからの続き。

僕は、竹田城跡に行くのは二回目。

前は城跡近くまで車で行けましたが、

今は山裾に建つ、山城の郷までしか行けません。

そこからは、バスによる送迎となっていて

バスで城跡近くまで行き、徒歩となります。

また、数年前に滑落事故があってからは、縄による進路区域制限も

設けられています。

竹田城。

またの名を、虎が臥したように見えることから、

「虎臥城」（とらふすじょう）とも呼ばれています。

城域は、南北約400メートル。東西約100メートル。

廃城から約400年の時が流れています。

標高約354メートルの地に建つ竹田城跡。

３５４ｍの高さと言いますと・・・

東京タワーが332.6m。

あべのハルカスが３００ｍ

空が、とても近くに感じられます。

山城として、日本屈指の規模を誇る竹田城。

石垣は、ほぼ当時のまま。

ここには、どんな物語があり、

どんな風が流れていたのでしょうか。

竹田城の歴史は、室町時代までさかのぼります。

この城は嘉吉元年（1441）、赤松氏に対する山名氏方の

最前線基地のひとつとして築城されました。

以後、太田垣氏が7代にわたり城主となりましたが、

天正5年（1577）、羽柴（豊臣）秀吉の但馬攻めにより、

羽柴秀長が城代となりました。

これ以降、竹田城は織豊方の拠点城郭として機能。

関ヶ原の戦い後には焼かれることも無く廃城となり、

主を失った城は自然に朽ち果てるまま、現在に至ります。

城跡の石垣だけが残る景色。

それは、まるで城が存在していた時へと想像させてくれます。

「夏草や兵どもが夢の跡」 芭蕉さんの句が浮かんで来ました。

竹田城跡の景色は、映画やドラマのロケ地としても登場しています。

映画『天と地と』や『魔界転生』。

最近では高倉健さん主演の『あなたへ』。

NHK大河ドラマでは「軍師官兵衛」のロケが行われました。

標高約354ｍの地。

廃城から４００年の時が流れています。

それにしても、こんなに高い所まで石や建設資材を運び

建築したんだと思うと、改めて感動します。

竹田城跡は、天守台を中心に南千畳・北千畳・花屋敷が

放射線状に配されていて、桜の木も多く植わっています。

４月中旬頃には、天空の花見が出来るそうです。

標高約354メートルで見る満開の桜景色。

花吹雪が古城跡に舞い散る景色を見たくなりました。

≪竹田城跡≫

〇見学料 大人（高校生以上）：500円 中学生以下：無料

〇時間 3月20日～9月20日：9時～16時

〇アクセス

（電車）JR播但線・竹田駅からタクシーで約10分。

徒歩は車道では約50分、山道では約25分。

•週末は竹田駅から天空バスが運行しています。

•JR山陰本線・和田山駅からタクシーで約20分 。

（クルマ）•播但連絡道路和田山JCTから山城の郷第1駐車場まで10分。

駐車場から徒歩約40分。

〇山城の郷 住所 朝来市和田山町殿新井土13-1