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名寄盆地は旭川の北にあり、北見山地と天塩山地に囲まれています。
北海道の地域的区分では旭川と同じ「上川」に位置します。
[View of forest and fields in Nayoro basin]
概して寒暖の日較差・年較差とも激しい地域で、
厳しい自然環境が深い味の農作物を育てているといわれています。
稲作の北限ともいわれ、名寄の風連地区は、
恐らく北海道で最も有名なもち米産地です。
北海道で有名な畑の風景は美瑛や十勝ですが、
今回は名寄盆地で栽培される農作物と畑の風景をご紹介します。
[Tomato juice "NAYORO ROSSO" factory "AGRI DESIGN HOUSE]
この建物はトマトジュース「NAYORO ROSSO」工房
"アグリデザインハウス"です。
名寄市でも畑作が盛んな風連地区にあります。
トマトの色にちなみ、赤い壁と緑の屋根の工房で、
トマトの収穫時期の7月下旬から10月中旬まで、
契約農家が水分をできる限り排除し栽培した
糖度8以上の採れたて"シンディースィート"だけを使い
濃厚なトマトジュースを作っています。
トマトはすべて無農薬・無化学肥料栽培。
[Local tomato juice "NAYORO ROSSO"]
こちらが完熟手作りトマトジュースの
「NAYORO ROSSO(ナヨロロッソ)」。
(500ml1,800円・180m700円)
2016年の「北のハイグレード食品+」を受賞しました。
現在は年間1万本弱の限定生産で、主に首都圏等百貨店での
お中元用として販売しているそうです。
JR札幌駅西通北口の「北海道どさんこプラザ札幌店」で、
名寄市内では「ベーカリーいしだ」で扱っています(2016年6月現在)。
ちょっと高価なジュースですが、無農薬・無化学肥料栽培原料で、
しかもこの味を知ったら、うなずけるかもしれません。
[Farm Oikawa in Nayoro]
名寄市内の「ファームおいかわ」さんでは"とうきび"の定植中。
[Nursery plants of corn]
時間差で少し前に植えたとうきび。
6月初め、名寄エリアは雹に見舞われたのですが、
こちらの畑は運よく被害を受けずに済んだそうです。
こちらは、さらに早い時期に植えたとうきび。
寒い時期に植えたので、霜や寒さ除けのシートの中で育っています。
時期をずらして植えることで、収穫時期に途切れることなく
出荷できるそうです。
育てているとうきびの種類も1種類ではありません。
「ゴールドラッシュ90」「ミルキースィーツ」「恵味キュート」など。
1本から"一番果"1本のみを収穫し、残ったとうきびは、
そのまま緑肥として翌年のために土の肥やしになります。
おいかわファームが特に自信を持っている「とうきび」は、
糖度が特に甘いものでは、ブドウと同程度の22~23度にもなり、
7月下旬頃から出荷が始まるそうです。
[Rice field]
名寄エリアの農家では、通常、4種類ほどの作物を
毎年畑を変えながら栽培しています。
写真↑は、そのひとつ、名寄・風連の特産品のもち米の田んぼです。
まだ小さな苗が揃って生えている光景がきれいです。
[Soybean buds]
田んぼの向かい側にある畑には、大豆の小さな芽が出ていました。
[Leaf vegetables from "Farm Oikawa" in the roadside station "Nayoro"]
6月現在は葉物野菜が育っており、道の駅「もち米の里☆なよろ」の
農産物直売所でも販売↑しています。
とうきび畑や大豆畑などの風景は、これまで道北の上川地方といっても、
十勝に近い上川地方でしかじっくり見たことがありませんでしたが、
名寄盆地の畑風景は、近くの山とのコントラストがきれいです。