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9月10日と11日の週末に、フランス西部にあるウドン市で「うどん」を食べるという、語呂合わせ的なイベントが行われました。発案者はJALパック・パリ支店。そこに香川県などが加わり、今回の企画が開かれました。
ウドン市はナントとアンジェという都市の間にある、ロワール川沿いの小さな町です。市内には大きな塔が付属した中世の城「ウドン城」があり、その構内が会場になりました。
このウドン市、じつは歴史が古く、古代ケルト人が移住してきた時代までさかのぼれます。周囲には古代ローマ時代に造られた道も残っています。
ウドン市役所によれば、ローマ人による支配の後、ウドンは宗教的に重要な町になったそうです。またロワール川の海運を利用し商業が栄えました。一時、ロワールの各都市はノルマン人(バイキング)の襲撃を受け占領されていましたが、ブルターニュ王アラン1世の孫アラン・バルベトルトにより解放されます。その後、11世紀になって初めてウドンという地名が歴史に現れたということです。
イベント会場内にはパリ市内シャンゼリゼ通り近くにある、うどん屋「喜心」がうどんを販売した他、香川県が県の観光ブースを設営したり、地元産品を売る店が並びました。来場者の多くは地元住民ですが、ナントなど近隣の都市に住んでいる日仏ファミリーなども訪れていました。
このようなイベントがなければ、おそらく訪れることがなかったウドン市。いざ来てみると、ゆっくりした時間が流れる素敵な場所でした。ナントやアンジェへ行く機会があり、少し時間に余裕があれば、香川県民以外もぜひ立ち寄ってみてください。
【データ】
住所:11 Rue du Pont Levis 44521 Oudon
営業時間:14〜18時(土・日曜は10〜12時30分、14〜18時30分:7月6日〜8月31日は毎日10〜19時)
定休日:無
入場料:7.30ユーロ
最寄り駅:TER Oudon