キーワードで検索
パリの特産品といえば何を想像しますか? 最近は小規模醸造所が造るパリ産の地ビールが広がってきましたが、ハチミツは以前から知る人ぞ知る特産品の1つでした。例えばパレ・ガルニエ(オペラ座)やオルセー美術館の屋上には、ミツバチの巣箱が設置され、そこから採れたハチミツが市販されています。
そんな有名モニュメントがじつはミツバチの住まいでもあるパリ。今月20日には市内オステルリッツ駅で、なんと同駅産のハチミツが無料配布されました。
配布時間の17時になると、「19番線ではハチミツの配布を行っております」という構内アナウンスが入り、1瓶50gのハチミツが人々に配られていきました。偶然居合わせた乗降客たちは、皆うれしそうに、小さな瓶をカバンにしまっていました。また1人で2瓶もらおうとして「あなたは、すでに1瓶もらったでしょ」と、たしなめられる一幕も。
この試み今回が初めてではありません。2015年も行われており、その時は1850瓶が配られました。今年は昨年より多い2000瓶以上が配布されました。
このオステルリッツ駅産のハチミツを造っているのが養蜂家のフランソワ・プーさんです(……プーさん! )。プーさんによれば、ミツバチの行動範囲は巣から3kmだそうで、オステルリッツ産のハチミツにはパリ植物園やセーヌ河岸、ヴァンセンヌの森に咲く花々の蜜が入っているとのことです。
オステルリッツ駅のイベントは年に1回ですが、パリ産のハチミツ自体は、ギャラリー・ラファイエットやボン・マルシェといった市内百貨店の食品売場、高級食材店フォション、巣箱がある美術館や施設のショップで売られています。ぜひお土産の候補に加えてみてください。