キーワードで検索
初めまして。この度、「地球の歩き方」福島県特派員を担当させて頂くことになりましたbillです。
福島県出身&在住の40代。四季折々の美しい光景に出会うのが好きで、特に山岳風景に魅了され、
国内各地を駆け巡ってきました。最近は、県内の新たな魅力の発見と情報発信にも奮闘しています。
さて、先ずは福島県について簡単に触れてみたいと思います。
件の事故もあり、(不本意ながら)今や世界的な知名度を誇る福島県とは…
東京から約200kmの東北南部に位置し、面積は、北海道、岩手に次ぐ全国第3位。
気候的に大きく3つの地域
(温暖な太平洋側の「浜通り」、積雪量が多く寒冷な「会津」、それらに挟まれた「中通り」)
に区分され、いずれも豊かな自然環境に恵まれています。
人口は約189万人(平成29年5月)で、観光客数同様、震災前の水準には未だ及ばず、
課題を抱えたままの状況が続いています。
そんな福島県内の移動は、自動車の利用が効率的となるケースが多くなります。
今回は、福島を代表する観光道路の一つをご紹介します。
【磐梯吾妻スカイライン】
県庁所在地の福島市西部にある山岳観光道路で、吾妻連峰を縫うように走るパノラマコースは
「日本の道100選」にも選ばれ、自動車メーカー等のCM撮影スポットとしても有名です。
今回は、高湯温泉側からスタートし、途中にあるポイントを幾つか撮影してみました。
○つばくろ谷
周辺の緑と不動沢橋の先に福島市街地を望むビューポイントで、トイレも設けられています。
因みに、開通当時の不動沢橋(長さ170m、高さ84m)は「国内最高所にあるコンクリート橋」でもありました。
〇不動沢橋先にあるビューポイント
柱票のある広い路側帯で、福島市街地の全域が見渡せます。
夏から秋に掛けての早朝は、高確率で眼下に雲海を見ることが出来ます。
○天狗の庭
特に紅葉の美しさは格別で、パンフ等によく起用されています。
ここから浄土平へ向けて次第に荒涼とした雰囲気に包まれ、本コースのハイライトともいえる展望が続きます。
〇浄土平
コース上の中間地点に当たり、レストハウス等が設けられています。
一切経山など、周辺登山のベースにもなっています。
一切経山の中腹から望む浄土平と吾妻小富士。
今回は、特別な装備が無くても楽しめる「吾妻小富士」へ登ってみます。
山ではありますが、駐車場から10分ほどで火口壁に立つことが出来ます。
"空へと続く階段"を上ります。
火口を覗いてみます。
火口の大きさは、直径約450m。深さは約70mあります。
火口壁から浄土平周辺を振り返ってみます。
火口壁まで登ったら、折角なのでさらに左へ3分ほど歩いてみましょう。
福島市街地や浄土平東側の荒涼とした大地を見ることができます。
余裕のある方は、お鉢巡り(火口1週・約40分)をしてみるのもいいでしょう。
〇双竜の辻
磐梯山と安達太良山が空で対峙する様に見えることから名付けられたポイントです。
いずれも日本百名山に数えられる秀峰です。
○湖見峠先にあるヘアピンカーブのビューポイント
山肌を縫うように走るヘアピンカーブが一望出来ます。
パンフにはない隠れスポットで、車の光跡撮影にも人気があります。
〇天風鏡
山裾に広がる緑と、その中を流れる幕滝を遠くに望むポイントです。
滝を観るポイントは少し進んだ先にもあります。
〇国見台
磐梯山周辺の山々が遠望できるポイントです。
作家の井上靖氏は、ここで見た夕陽の沈む様子を称えたとされています。
磐梯吾妻スカイラインの近くには、磐梯吾妻レークライン、磐梯山ゴールドラインと観光道路が続いており、
"観光3ライン"とも呼ばれ、いずれも無料で楽しむことが出来ます。
なお、通行期間は4月上旬から11月中旬頃まで。気象状況等によっては通行規制となる場合もありますので、
最新の情報を確認のうえ、快適なドライブをお楽しみ下さい♪
【参考】福島市総合観光ナビ(http://www.f-kankou.jp/bandaiazuma-jododairadayori/)