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~江戸川乱歩ゆかりのお料理旅館(清風亭)の続き~
まずはメニューから。
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鰻(うなぎ)は食べたい。
でもやはり珍しい鯉(こい)も食べたい。
(鰻と鯉のお料理)に決定です。
ランチだったので、(鯉と鰻のお料理)の中から一番シンプルなメニューにしました。
ちなみにランチではなく、夜は予約制のおまかせ料理になるようです。
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いよいよお料理です。
まずは、(付きだし)
うなぎの骨せんべいです。
ぱりぱりしていて美味しいです。
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続いて(鯉の洗<こいのあらい>)
氷の上に細切りの胡瓜を敷きつめ、その上に鯉の洗(あらい)が乗っていました。
酢味噌仕立てのたれで頂くのですが、鯉に特有の臭み?もなく、見た目は鯛のお刺身に近いようでした。
触感は鯛よりも柔らかで、あっさりと美味しくいただくことが出来ました。
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(鯉こく)
(鯉の洗)と共に食べてみたかった一品です。
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医食同源とよく言いますが・・・体に良いものを食べて健康を保つ、あるいは病気を治療することも同じ源であると言う古来からの考え。
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鯉は薬用魚として、病気治癒の為に昔から用いられていました。
中国では紀元前5世紀の「養魚経」にも記されている位です。
昔はこの高価な鯉を家族など大切な人の病気治癒の為、買い求め、薬代わりに与えたとの文献をよく目にします。
鯉=ビタミンB1を多く含み、タンパク質、脂質、カルシウム、鉄分を含む滋養成分が多い魚。
主に心臓や呼吸器の病気の特効薬、産後の肥立ちの栄養食として母乳が出ない方に鯉を送る風習もあったようです。
江戸時代以前では鯛よりも鯉の方が上位とされ、お祝い事には必ず添えられていたようです。
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(鯉こく)のお料理は、鯉(こい)を金で描いた赤いお椀で運ばれて来ました。
中を開けてみると・・・出汁(だし)の効いた白みそ仕立ての椀の中に柔らかく煮込まれた鯉(こい)が入っていました。
白みそに鯉(こい)が溶け込んだような柔らかさ。
確かに滋養強壮に良さそうです。
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(まむし丼)
鰻(うなぎ)どんぶりです。
鰻(うなぎ)も柔らかく、お味も辛味を抑えた上品な感じです。もちろん、美味しいです。
ちなみに横に添えられた胡瓜のお漬物も懐かしい糠の古漬けの味。食も進みました。
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案内される前にきちんと空調(冷房)を効かせて頂いたお部屋で、のんびりと名張川を見ながら、珍しくも美味しい鯉(こい)と鰻(うなぎ)のランチを頂きました。
ご馳走様でした。
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伊賀まちかど博物館でもある清風亭。
大正ロマンの歴史ある建物、江戸川乱歩ゆかりの・・・それ故に推理小説家のメッカでもあるお料理旅館でした。
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お料理旅館【清風亭】
住所:三重県名張市鍛冶町91(近鉄名張駅より徒歩約8分)
TEL、FAX:0595-63-0050
*11:00~14:00
*16:30~19:00入店(日・祝/~18:00)
*月曜定休日
*50席(段差が多い古い建物故、バリアフリーではなく車いすは不可。)
駐車場:10台
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教えて頂いたY・Iさん、ご協力ありがとうございました。
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*箸休めの余談ですが・・・ご紹介して頂いたY・Iさんの苗字の(I)さんという名前は、三重県では、田中さん・鈴木さん・高橋さんなど一般的に人口が多い苗字を上回ると言われています。
何故?(I)さんという苗字が三重県では圧倒的に多いのか?
answerは、三重県を代表する著名なる伊勢神宮由来の名前だからだそうです。昔、伊勢神宮の宮司関係であったことからその苗字がついたと言われています。
三重県で一番多く、三重県らしい由来の苗字だそうです。
奇遇ですが、伊〇さんのお陰で、今回の【清風亭】を知ることが出来ました。
Y・伊〇さん、本当にありがとうございました。
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次号に続く。