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伊賀国・忍者(其の五)の巻 ~忍者の暗号~
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極秘情報・・・他の人には分からないように、(時にはまだ顔も見知らぬ)仲間には間違いなく伝えることが出来る暗号を忍者は活用していたようです。
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昔、読んだシャーロック・ホームズの短編『踊る人形』に出てくる暗号のように、なんだか謎めいたトキメキを感じます。
もちろん、こちらの方は(いろいろな姿の人形が並んだ絵=暗号)を名探偵シャーロック・ホームズが解読し、同時に事件の謎も解いていきます。
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伊賀忍者の暗号も、世界のシャーロック・ホームズに勝るとも劣らない暗号を編み出しています。
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【石置き】・・・石を並べて、仲間に伝えていました。
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【木の枝折り】・・・木の枝を折り、仲間に伝えました。
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【結繩文字】・・・軒下などにぶらさげ、縄の結び目を暗号にしていました。
結び目の形で、「戻る」「先に行く」「南に行く」などを伝えていました。
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【五色米】・・・(ごしきまい)
青、黄、赤、黒、紫の5色に米を塗り分け、その色の組み合わせや置き方で、100種類以上の暗号を作ったようです。
色をつけることで、小鳥や虫に食べられることを予防したとされています。
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もっと複雑で重要な事柄を伝えるのに使われた密書(手紙)。
もし万が一、密書の手渡しが失敗し、あるいは流出して手紙が誰に渡っても読むことが出来ないように工夫をこらしていました。
その文字は仲間内にしか解読できないように、独特の暗号で成り立っていました。
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【忍びイロハ】・・・暗号文字
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漢字の(木)、(火)、(土)、(金)、(水)、(人=亻)、(身)の7文字を⦅へん⦆にして、(色)、(青)、(黄)、(赤)、(白)、(黒)、(紫)の7文字を⦅つくり⦆に使って、その組み合わせで、独特の漢字暗号を作り上げました。
(見たことあるような?見たことないような?・・・漢字?文字です。)
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今回は忍者博物館に展示されている【五色米】や【忍者イロハ】を、なるべく分かり易くと、自分でも作成してみたのですが、その暗号になるほどなぁ・・・とエクセル等で作りながら感心していました。
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【神代文字】・・・忍者が暗号に使用していた古代文字。
中国から漢字が輸入される前に使われていた日本古来の文字です。
忍者はこの先祖から伝わる文字に精通しており、すらすらと使いこなしていたとの事。
漢字が導入され、文字の主流となりました。
しだいに神代文字が使われず、一般的にはすたれてしまい、判読できない時代になると忍者は暗号として使いました。
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忍者の知恵や工夫はまだまだ沢山あり、つきることはありません。
色々な意味で興味深い忍者です。
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(地元の情報誌・いがぐり)
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(次号へ)