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北イタリアの夏は、夜の8時くらいまでは、まだまだ明るい。
そして夜は、日中に比べ随分過ごしやすくなるのでそんな気候を利用した野外イベントが各地で催される。
オープンエアーでの映画上映は、イタリア国内各市の取り決めにより行われる夏のイベントのひとつ。
アスティでは、毎年 1ヵ月間に渡り開催される。
チケットのお値段はお手頃価格の5ユーロ。
裏ワザとして割引制度もあり!
トリノが誇る全国紙の LA STAMPA (ラ スタンパ) に掲載される割引券を切り取って持っていくと3.5ユーロに!ちなみに La Stampaの新聞が1.5ユーロなので新聞代金が割引されるというわけ。
今年は会場が変わり、自宅から徒歩3分という便利な立地。
21.45分からの上映なので終わると0時をまわる。家が近いのは、とってもありがたい。
・・半面、映画帰りのイタリア人のおしゃべりが夜遅くまで響き渡る日も。
さて、イタリアの映画館で15年以上前に驚いたことが、いまだに継続され、どうしても笑ってしまうイタリア的映画鑑賞について小話を。
まず、外国映画も基本的には全てイタリア語に吹き替え。字幕を読みながらなんて無理無理と開き直るイタリア人。そして、何よりイタリア的なのは、映画がはじまり中盤になると、前触れもなく映画が中断され、暗かった映画館が一気に明るくなる。あれ?初めての時は止まっちゃったの?と思ったくらい。実は、これはイタリアでは、お決まりの休憩タイムなのだ。飲み物を買いに行ったり、お手洗いに行ったり、そしておしゃべりをしたり。2時間そこそこ我慢できませんか?と毎回つっこみをいれたくなる瞬間。
そんな休憩も、なんの合図もなく終了。急に電気が消え、ざわつく館内もお構いなしにつづきが上映される。映画が中断される場面もお構いなしなので登場人物が話している最中で途切れていたりすると大変。上映は、もちろんそのつづきからなので、おのずと聞き逃すことになる。
屋外映画上映でも、もちろん休憩あり!しかも少し長め。そのため、椅子の座り心地があまりよくなかったので、ちょっと立ってストレッチをしてみたり食後酒でも飲もうか?てな話になり買いに行ったり。ちょっと便利かも?もしかして経済効果を狙っている?なんて思うようになってきたりして。
そんな月光が眩い晩夏の映画鑑賞。