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新10ポンド紙幣になった作家、ジェーン・オースティンが永眠する「ウィンチェスター大聖堂」

小野 雅子

小野 雅子

イギリス特派員

更新日
2017年9月23日
公開日
2017年9月23日
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イングランド銀行が発行する10ポンド紙幣、今月から新しいものが出回り始めました。既に発行済みである新5ポンド紙幣に続いて、紙というよりプラスチックに近い素材。

そして女王様じゃない方の面は、従来の自然科学者チャールズ・ダーウィンに代わって、ジェーン・オースティンになったんです。「自負と偏見」「エマ」「分別と多感」などの小説は、書かれてから200年以上たった今も愛されている女流作家。

そのジェーン・オースティンが永眠しているのは、ハンプシャー州にあるウィンチェスター大聖堂です。

入場料・大人£8.00(2017年9月現在)を払って中に入ると、各国語のパンフレットが並んでいて・・・。

日本語バージョンも、ちゃんと用意されてましたよ♪

何しろ創設は7世紀にも遡るといわれる歴史を誇り、また映画「ダ・ヴィンチ・コード」撮影場所の一つだったり、という大聖堂ですから興味の対象も色々ですよね。

でも、やっぱり私たちが何よりも目指していたのは、ジェーン・オースティンのお墓。

それは、ここ。北廊の床下に埋葬されています。当時の中流階級女性としては当然だったそうですが、存命中は小説が実名で出版されることもなく、原因不明の難病で41年の短い生涯を終えた彼女。

お墓の隣にある真鍮のメモリアル・プレートは、彼女の甥にあたるエドワードが後年になってから献上しました。

生き生きと自由闊達な主人公たちや、それを取り巻くリアルな人間模様を鮮やかに描いたジェーン・オースティン。彼女の作品を愛する人々にとって、まさに聖地といえる場所なのです。

ウィンチェスター大聖堂(Winchester Cathedral)

住所: 9 The Cl, Winchester SO23 9LS

Tel:01962 857200

URL:http://www.winchester-cathedral.org.uk/

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