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京都観光で、雨の日にもお勧めの寺院「智積院」。

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2017年10月15日
公開日
2017年10月15日
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秋は秋晴れの日が良いのですが、秋の長雨と言われる様に雨の日も多いです。

京都に来たものの、紅葉にはまだ少し早く、天気は雨。

そんな、雨の日の京都観光で、お勧めの寺院と言いますと智積院(ちしゃくいん)。

場所は京都駅から近くの東山七条です。

智積院は大きな寺院で、多くの僧侶(学侶)の方達が修行に集まる学問寺でもあります。

書院のある名勝庭園へと入って行きました。

書院に入ると目の前には「利休好みの庭」と言われる庭園が広がります。

庭園は築山と池。そして山の中腹と山裾には、石組みが配置されている見事な庭園です。

書院の間に座り、シトシトと降りしきる雨を

眺めるのも風情があります。

書院の間には、長谷川等伯一門による

屏風絵が見られます。

長谷川等伯は豊臣秀吉、千利休らに重用され、

当時、画壇のトップ絵師集団・狩野派に、たった一代で肩を並べた絵師。

その才能は、どんな画題も自在に描き、まさしく天才と言われたそうです。

長谷川等伯の名を広めたのは、豊臣秀吉が息子の弔いの為、

京都に菩提寺・祥雲寺(現・智積院)の建立を命じた時、障壁画を等伯に任せました。

幼い子を失った秀吉の悲しみを癒す素晴らしい絵を描かねば・・・との思いから生まれたのが

『楓図』(国宝)でした。長谷川等伯54才の時の作品。

絵は、秀吉好みの金箔を贅沢に使った、賢覧豪華にして繊細な画風です。

太い幹からは、緑や赤の楓が左右に流れ、伸びのある萩の躍動感も素晴らしいです。

こちらは等伯の息子・久蔵による『桜図』。

見事な枝振りの八重桜が見頃を迎えています。

秀吉は、等伯一門による屏風絵を見て、大いに満足したそうです。

雨の日の、智積院。

利休好みの庭園と長谷川等伯の名画の世界が広がっています。

《智積院》

○ 境内散策 無料

○ 京都市東山区東大路通り七条下る東瓦町964番地

○ JR京都駅よりバス10分、東山七条下車

京阪七条駅より徒歩約10分

□ 名勝庭園 拝観時間 (午前9時から午後4時)

一般 500円

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