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香港ならではの”避風塘料理”の店「喜記」が銀座にオープン

武田 信晃

武田 信晃

香港特派員

更新日
2017年10月29日
公開日
2017年10月29日
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香港では台風が近づいた時に高潮から船が非難するところ避風塘(Typhoon Shelter)と言います。その昔、漁を営む蛋民(水上生活者)が常駐するようになり、さらには移民が住むなど1980年代までは香港仔(Aberdeen)をなどあちらこちらにありました。避風塘料理とは水上生活者が食べていた料理です。メインの素材はもちろん魚介類で、スパイシーな味付けなのが特徴です(一部提供写真:喜記)。

「喜記(Heigei)」は、銀座に2017年10月5日にオープンした避風塘料理の店で、1960年代の創業者の廖傳喜さんが始めた店です。今では湾仔(Wanchai)のほか広東省、四川省などにあります。中華圏以外では東京が初めての店です。座席数は30で、入口や店には香港らしい写真が飾られています。

店内の様子

同店の看板料理は「マッドクラブのチリガーリック炒め」(4800円)です。ベトナム産の雄、約500グラムのマッドクラブです。調理する前に客に生きた新鮮なカニを見せてくれます。辛さは基本的に中辛ですが、ウェイターに伝えれば辛さを調整してくれます。味ですが程よい辛さでガーリックを炒めたのがかかっていますから食欲が増します。

調理前のカニ

マッドクラブのチリガーリック炒め

今ではあちらこちらの中華料理店で食べられるようになりましたが「アサリの豆豉ソース炒め」(1200円)は避風塘料理が発祥。豆豉とは黒大豆に塩を加えて発行させたもので中華料理ではよく使われます。このソースとアサリ、長ネギ、スパイシーさを加えるためトウガラシで炒めます。最初はほんのり甘しょっぱい味で、その後にピリ辛味が来ます。この料理とマッドクラブはお酒が好きな人はビールにもぴったりです。

アサリの豆豉ソース炒め

調味料などは香港からの輸入ですが、多く食材は日本のモノを使っています。理由は「質が良い」からだそうです

人気なのが「焼きそばチリガーリック風味」(1000円)です。長ネギ、ガーリックというシンプルな焼きそばで、しょう油で味付けしているシンプルな料理なので日本人の口に合うと思います。

焼きそばチリガーリック風味

店のマネジャーは日本在住約30年の楊少華さんが流暢な日本語で私たちをもてなしてくれます。シェフは香港出身者などが中心で厨房では広東語が飛び交っていました。まだ、この料理を食べたことのない人は特に訪れてみてはいかがでしょうか?

店の入口

★喜記(Heigei)

所在地:東京都中央区銀座6-3-11西銀座ビル2F

電話:03-3289-0505

営業時間:ランチ=11:30~15:00、ディナー=17:30〜23:00(月~金曜)、17:30〜22:00(土日、祝日)

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