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ラスベガスと日本の時差は何時間?
「時間が変わる」話をする前に、まず、ラスベガスと日本の時差は何時間あるのでしょうか?
ラスベガスはロサンゼルス(カリフォルニア州)、サンフランシスコ(カリフォルニア州)、シアトル(ワシントン州)などと同じようにPST(パシフィック・スタンダードタイム:アメリカ太平洋標準時)となりますので、夏は日本より16時間遅れ、冬は17時間遅れとなります。
「16時間遅れ」と言われても、ちょっとわかりにくい? 私は仕事で日本とやり取りをすることが多く、先方から時差のことを訊かれた時には、夏だったら「日本の午前9時がラスベガスでは一日前の午後5時(冬の場合は、ラスベガスの午後4時)」と説明すると、とりあえずわかってもらえます。
夏時間と冬時間、デイライト・セービングタイム
ラスベガスと日本の時差が夏と冬で変わるのは、デイライト・セービングタイムのため。
アメリカのほとんどの州が採用しているこのデイライト・セービングタイムは毎年3月の第2日曜日の午前2時に始まり、11月の第1日曜日の午前2時に終わります。
デイライトセービングタイムが始まる時には時間が1時間進んで「夏時間」となり、終わる時には1時間戻り「冬時間」となるので、その都度時計を1時間進めたり、戻したりすることになるわけです。
アメリカに来てすぐの頃は、夏時間が始まった日に会社に遅刻したこともありましたが、さすがに今はなんとなく慣れてきました。
それでも、毎年時間が変わる日の前日はいつも「1時間」を進めるのか戻すのか考えてしまいます。そういう私みたいな人のためにとても覚えやすいフレーズがあるんですよ。
「Spring Forward, Fall Back」(スプリング・フォワード、フォール・バック)
"Spring"は春という意味以外に跳ねるとか跳ぶという意味もあるので、"Forward"(前方に)と一緒にして、前方に跳び跳ねるイメージ。だから、Spring(春)は(時時計の針が)Forward(進む)。
"Fall Back" は後退するという意味があるので、"Fall"(秋)は(時計の針が)"Back"(戻る)ということ。感覚的にとても覚えやすくわかりやすいので、最近はいつもこのフレーズを口に出して腕時計の針を動かしています。
今年の冬時間スタートは11月5日
ここで、やっと冒頭の話になります。
今年の夏時間の終了(冬時間の開始)は11月5日(日曜日)の午前2時。この時間に1時間戻ることになるので、4日(土曜日)の夜にラスベガスにいらっしゃる方は寝る前に時計の針を1時間戻すことを忘れずに。(スマホやPC内臓の時計は基本的に自動で冬時間に変わりますが)
日曜日の夜中にカジノで遊んでいる人は、実際に1時間得した感覚がわかるのではないかな。あ、でも時間を気にしながらギャンブルしている人はいないですね!(だからカジノには時計もないですし)
私の場合は、冬時間に変わった朝もいつもとだいたい同じ時間に目が覚めるので、「もう1時間寝られる!」という小さなシアワセを楽しみます。
ということで、時間が進んだり戻ったりするのはただでさえわかりづらいのですが、ひとつだけさらにややこしい話を。
ラスベガスからグランドキャニオン国立公園に行かれる方は多いと思いますが、グランドキャニオンのあるアリゾナ州はデイライト・セービングタイムを採用していません。つまり、1年を通して時間が変わることがないんですね。(ナバホインディアン居留地を除く)
アリゾナ州はMST(マウンテン・スタンダードタイム:アメリカ山岳部標準時)なので、PST(パシフィック・スタンダードタイム:アメリカ太平洋標準時)のラスベガスより1時間進んでいます。ですので、ラスベガスの時間が1時間進む夏はラスベガスとグランドキャニオンの間に時差はないのですが、ラスベガスの時間が1時間戻る冬は時差があるわけです。