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LCC版TGV「Ouigo(ウィゴー)」が、一部路線で12月10日よりパリ発着に変わりました。発着駅になったのがモンパルナス駅ホール3(ヴォジラール駅)です。
今までパリから南西方面へ向けてのOuigoは、市内中心部からRER B・C線で片道30分ほど先にある、マッシーTGV駅が起点でした。しかし今回の導入を受けて、パリ市内からのOuigoに乗る場合の利便性が飛躍的に増しました。
新たにパリ市内発着になったのがボルドー、ナント、レンヌへの3路線。いずれも今夏に新線が開業して、以前より乗車時間が短縮された路線です。現在、モンパルナスからの便はボルドーが1日3便、ナントが1日2便、レンヌ間が1日1便が運行されています。またOuigoは運賃が安いといっても、普通のTGVと同じ時間で各都市を結んでいます。
このモンパルナス駅発のOuigo乗車に際して注意が必要なのは、モンパルナス駅ホール3と呼ばれるヴォジラール駅までの道のりが長いこと! ヴォジラール駅とは、モンパルナス駅構内の南西の外れにくっ付いている駅です。
さらに注意が必要なことは、地下鉄12号線のヴォジラール駅(Station de métro Vaugirard)が、モンパルナス駅ホール3としてヴォジラール駅(Gare Vaugirard)の最寄駅ではないということ。地下鉄の最寄駅は、他のホールと同じ地下鉄4・6・12・13号線のモンバルナス・ビヤンヴニュ駅です。
地下鉄の改札口からホール3までの距離が長いため、乗り換えには普通に歩いて10分。重い荷物などがある場合は、時間に余裕を見て15分は確保しておきましょう。地下鉄からの行き方を順に追ってみます。
まず改札口から出ると、下の写真のようなOuigoの表示があります。
表示に従って、モンパルナス駅の横を通る地下道を歩いて行くと、駅の一番北側のホームに出ます。
そこからは動く歩道がホール3まで続いています。動く歩道があるということは、まだ先が長いということです(笑)。
ひたすらホーム横を歩いて行くと、モンパルナス駅ホール3と書かれたヴォジラール駅のホームに着きます。ヴォジラール駅は、モンパルナス駅から直接つながる通路を通らなくても、モンパルナス駅の裏側にある地上出入口からも入れます。
通常のTGVと比べて価格が安いOuigoは、制約が多いものの、うまく使えば旅費をぐっと抑えることができます。今回のモンパルナス駅への発着で、また1つ選択肢が増えました。