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グランドキャニオン国立公園
米国時間の1月20日、奇しくもトランプ大統領就任の1年目にあたる今日、連邦政府機関の閉鎖(シャットダウン)が始まりました。議会上院での与野党の対立により、新予算案が可決できず予算切れとなったためです。
これにより私たちの生活に直接大きな影響のある機関(軍・警察・医療関連・航空管制・税関・国境警備・郵便・社会保障給付など)を除き、政府機関は閉鎖、業務がストップされ連邦職員は自宅待機となっています。
前回の閉鎖は2013年
前回政府機関が閉鎖(シャットダウン)となったのは2013年10月。連邦政府機関である国立公園局も閉鎖され、2週間以上の間国立公園・国立モニュメント・国立レクリエーションエリア・国立博物館・国立自然保護区などが完全にクローズとなり、園内のロッジやキャンピング場を利用していた人も48時間以内に退去させられるなど、秋の観光シーズンとも重なり大きな影響を与えました。入口はバリケードやレンジャーの車で封鎖され訪れた人を警官が追い返すなど、結構ものものしい雰囲気だったことを覚えています。
現在の各国立公園の状況
では今回はどうでしょう?
政府はクローズによる影響をおさえるため運用ガイドラインを少し緩めました。それにより、今日の時点で国立公園は「可能な限りアクセスできる」状態でオープンされています。とは言うものの連邦職員は不在ですので、入園はできても使用できない施設があるという限定的な形となっています。
私たちにおなじみの観光地についてざっと調べてみました。
グランドキャニオン国立公園(アリゾナ州)
ビジターセンターは閉鎖。ロッジやショップなどは開いています。ロッジなどの施設以外にあるトイレは使用できず、ゴミ収集も止まっています。
ブライスキャニオン国立公園(ユタ州)
ビジターセンターは時間限定でオープン。入園ゲートは一部閉鎖。
ザイオン国立公園(ユタ州)
ビジターセンター、ミュージアムは閉鎖。ロッジは開いています。トイレは使用不可。キャンプ場は明日の日曜日から閉鎖予定。
デスバレー国立公園(カリフォルニア州)
一部ポイントはアクセス可。宿泊施設はオープン。
フーバーダム(ネバダ州)
ビジターセンター、オープンしています。ダムツアーも通常通り行なわれています。
レッドロックキャニオン自然保護区(ラスベガス近郊)
現在ビジターセンター、シーニックドライブともにオープンしていますが、22日(月)から閉鎖。
マウントチャールストン-スプリングマウンテン国立レクリエーションエリア(ラスベガス近郊)
現在ビジターセンターはオープンしていますが、22日(月)から閉鎖。
バレーオブファイヤー州立公園(ラスベガス近郊)
州立公園ですので政府閉鎖には関係なくオープンしています。
なお、特にユタ州やアリゾナ州の国立公園では、現在アクセスできている道路も雪かきができないため(そのための職員がいないため)降雪の量によってはこの先アクセスができなくなる可能性もあるそうです。
(以上はアメリカ西海岸時間1月20日15:00現在の状況です。)
ということで「この状態がいつまで続くのか?」が気になるところですが、
議会では閉鎖期間を長引かせないよう、この週末引き続き協議が行われています。
■これまでの関連記事
〇シャットダウン終了~国立公園がオープンしました [ Oct. 2013]
〇連邦政府シャットダウンで国立公園はすべて閉鎖されています [ Oct. 2013]