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サンフランシスコはメジャーな大通りには地下鉄や路面電車が走っていますが、行き先が多様になればなるほど市内を網羅しているバスの使用がおすすめです。同じ公共バスでも場所や国が違うとシステムも変わってきます。今回は知っていると便利なサンフランシスコでのバスの乗り方などを紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
バスに乗る前に準備しておきたいもの
まずは、実際にバスに乗る前に前もって準備しておくと便利なものを紹介します。
1.お釣りがいらない現金
全米ほぼ同じですが、バスの中に日本の様に親切な両替機はありません。また、運転手からお釣りを貰う、ということもありません。バスに乗る場合はお釣りが要らない必要分の料金を準備する必要があります。2018年2月現在のバスの現金支払い料金は一律$2.75です。バスに乗ったら運転手の真横にある支払い機にお金を投入し、乗り換えに使うチケットを貰います。
2.パスポートチケットもしくはCLIPPERカード
もし観光などで1日に何度もバスに乗る、という場合は「CLIPPERカード」というプリペイドカードの利用が便利です。こちらは、乗車したらバス内に備え付けてある機械にかざすだけで料金を支払える仕組みで、現金で支払うより少しだけ割安料金になります。乗車の際にカードをかざすと、残高が表示されます。また観光者向けの「1-Day Visitor Passport」「3-Day Visitor Passport」「7-Day Visitor Passport」という乗り放題チケットもあります。どちらも、小銭を持ち歩く必要がないため大変便利です。
3.「NextBus」アプリ
バス停でバスを待つ際にこちらのアプリをダウンロードしておくと、バスの到着時間が分かるので大変便利。アプリを開けるだけで最寄りのバスの到着時刻や、現在位置を知らせてくれます。
★UPDATE(2018年2月)★
サンフランシスコの公共交通機関でも(遂に)スマホを使っての支払いが可能になりました!
「MUNIMOBLE」というアプリをダウンロードして、アカウントを作成後、支払いを完了するとそのままカードの代わりに機械にかざすだけでバスの料金を払うことができます。
このようにプリペイドの割引料金が適応される他、Visitor Passportの購入も可能ですよ!
バス停の種類を知っておこう
バス用の現金、もしくはCLIPPERカードなどのプリペイドカードが揃ったらいよいよバスに乗車します。サンフランシスコのバス停はロケーションに寄って3種類に別れています。
メジャーな通りなどに多いのが、こちらの屋根付きバス停です。
泊まるバスの番号が表示され、中には到着までの時間を知らせる電光板も設置されているので大変便利。
このタイプのバス停であれば雨風や日差しを防げて快適にバスを待つことができます。
続いてサンフランシスコMUNIロゴが着いたこちらのタイプ。バス路線の番号と行き先が記されています。こちらはそこまで利用客が多くない大通りのバス停などに使われています。
最後に、住宅街などに多いタイプがこちら。思わず見落としがちですが電柱や標識に黄色のペイントが施されており、バスの番号がシンプルに示されています。こちらもれっきとしたバス停なので、ここで待てばバスはちゃんと停車しますよ。
バスの乗車方法
全米ほぼ同じシステムとなりますが、サンフランシスコのバス料金も前払い制です。キャッシュ払いやパスポートチケットをもっている乗客は一番前のドアから乗車し、現金を支払ったり運転手にチケットを表示します。
CLIPPERカードを持っている人は、どのドアからでも乗車が可能です。乗車したらドア付近に写真のようなスキャン用の機械があるので、ここにカードをかざして支払いを済ませます。
カードをかざすことで残高も表示されるので便利ですよ。かざしてきちんと支払いが完了したら「ピー!」という機械音が鳴ります。
支払いが終わったら目的地に着くまで座席に腰掛けますが、バス前方付近は車椅子やストローラーと一緒に乗車する方、妊婦さんやお年寄りの方など乗り降りに時間の掛かる乗客の優先スペースとなります。できるだけ後方座席を利用するように心掛けましょう。
バスの下車方法
目的地が近づいたらバス内の壁側に設置されているワイヤーのような物を引っ張ると、これが降りるサインとなります。このワイヤーは上品に軽く引っ張っても反応しない為、音がするまでしっかりと引っ張っりましょう。
それではいよいよ下車の準備に入ります。バスで落し物や忘れ物をしても戻ってくる可能性はほぼないため、忘れ物がないように身の回りのチェックをしましょう。サンフランシスコのバスには2種類の降り方があります。
まず最初は旧式タイプ。写真のようにバスのドア上部分に緑色で「STEP DOWN TO OPEN DOOR」と示されているタイプとなり、バスの停車後、昇降口の下まで降りないとドアが開かない仕組みです。このタイプはアメリカでも珍しく、アメリカ人観光客でもよくドアが開かないと焦ってしまう場面をよく見かけます。実際に私もはじめて乗ったときは、他の乗客に「STEP DOWN!」と教えてもらうまで気づきませんでした。
続いて新しいタイプ。こちらは、縦に「TOUCH HERE TO OPEN DOOR」という黄色のサインがあります。この黄色のストラップ部分を触ることでドアが開く仕組みです。バスが停まったらこの部分を押すような感じで触るとドアが開きます。いずれにせよ日本のような自動ドアはありませんのでご注意を。この自力でドアを開ける下車方法が心配な方は、バスの一番前方にある運転手ドアから降りるとより安心です。
最後に
サンフランシスコでのバスの乗り方情報でした。知らない場所で慣れない交通機関を使うことはなかなか難しいですが、実際に思い切ってチャレンジすることで旅の思い出にも繋がります。一度乗ってしまえば後は簡単なので、ぜひ挑戦してみて下さいね。