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日本から訪れる観光客なら、ゆったりとした時間が流れる印象を受けるサンフランシスコの「ニホンマチ」。古き良き時代を思い起こさせるようなどこか懐かしい趣きは、マウイ島のマカワオやハワイ島のヒロの街などとも共通するノスタルジックさに溢れています。そんなニホンマチですが、ここ数年はトレンドの最先端をいくレストランなどがオープンし、街の流れを変えています。ノスタルジーとトレンドが融合する今のニホンマチを体験してみませんか?
ニホンマチ(Japantown)へのアクセス方法
ユニオンスクエアより西方向に位置するニホンマチは、ゲーリー通り(Geary Blvd)を走る38R番線東方面行きのバスに乗って、ラグナ通り(Laguna street)で下車します。そのままラグナ通りを2ブロック北に歩き、サター通り(Sutter street)を左に曲がってブキャナン通り(Buchanan street)から散策をはじめる方法がおすすめです。
*サンフランシスコのバスの乗り方についてはこちらの記事を参考にしてください。
サンフランシスコのニホンマチの歴史
全米で3つしかない日本街のひとつとなるのがサンフランシスコのジャパンタウンです。大阪通りというアウトドアモールに続いて平和広場があるポスト通りとブキャナン通りが交差しているエリアが中心部。サンフランシスコのニホンマチは、第二次世界大戦前までは30ブロックを誇る広さだったのですが、戦争の影響で縮小し現在は6ブロックほどのこじんまりとした地域になっています。
まずはノスタルジックなニホンマチを体験しよう
現在の日本から失われてしまったような趣きを味わえるサンフランシスコのニホンマチ。レトロな雰囲気を楽しむのに最適の場所です。まずは、ブキャナン通りとサター通りの角にある「スーパーミラ」を覗いてみましょう。
奥には厨房もあり、手作り餃子やカレーなどの定番メニューを楽しめまるイートインスペースも。こじんまりとした店内は、決して日本の大型スーパーでは味わえない素朴でアットホームな雰囲気に溢れています。
また、厨房の逆サイドには、素朴なケーキを販売する「Yasukochi's Sweet Stop」があります。
ここは、日系オーナーが60年もの間、今と変わらないケーキを焼き続けている老舗ケーキ店。「コーヒークランチケーキ」が大人気で、午前中にほぼ完売してしまうほど。サンフランシスコ郊外からわざわざ買いにくる人もいるほどなので、もし見かけたらぜひゲットしてみてください。
日系アメリカンだけでなく、地元のサンフランシスカンに広く支持されているお店です。
続いて立ち寄って欲しいのが、サター通りを渡ってすぐ右側にある「勉強堂」。店内では和菓子販売の他に、カフェも併設しており、ゆったりとしたレトロな雰囲気に溢れています。
ここの歴史は深く、初代オーナーが最初に事業をはじめたのが100年以上も前となる1906年。第二次世界大戦時は休業も余儀なくされましたが、初代オーナーの孫となる2人の兄弟が当時の味をしっかりと今に受け継いでいます。
下の写真が、きっと1959年の移転当初から変わらないであろうレトロな店内の様子。現在のサンフランシスコでトレンドとなるミニマリストな内装とは無縁の、まさに昔ながらの雰囲気です。地域の日系人の方の集いの場所としても知られるこちら、ここでサードウェーブとは程遠い昔ながらのドリップコーヒーをゆっくりと飲みつつ、アメリカで暮らす日系人の方たちの生活を垣間見るのも良いかもしれません。
店内では作り立ての和菓子が販売されており、こちらのカフェで食べるのも可能です。特に餅粉でできた作り立ての大福が人気ですよ。
そのまままっすぐ大阪通りを歩くと平和広場に到着します。ここには1968年に姉妹都市である大阪市から贈与された5重の屋根でできた平和の塔があり、まさにニホンマチの中心地。季節によってイベントも行われていますよ。ここから東西にモールが分かれ、屋内にあるレストランやショップの散策が可能です。
イーストモールには日本でお馴染みの「ダイソー」もあります。駐在日本人はもちろん、アメリカではなかなか見かけない文房具や雑貨などを買える場所として地元っ子にも人気のスポットです。
モール内には赤い橋など日本らしい内装が施されており、軽く散策を楽しめます。2階部分には沖縄関連の商品を売るニッチなお店もありますよ。このモールはこのまま東に建つ「カブキホテル」まで続きます。
ウエストモール内には、日本レストランが軒を連ねた「味覚のれん街」が。どことなく懐かしい趣きを感じながらまっすぐ進むと紀伊国屋がある別館に到着しますよ。
店舗情報
住所:1790 Sutter St, San Francisco, CA 94115
電話番号:(415) 921-6529
営業時間:10AM-6:30PM
Yasukochi's Sweet Stop
住所:1790 Sutter St, San Francisco, CA 94115
電話番号:(415) 931-8165
営業時間:10AM-5:30PM
住所:1747 Buchanan St, San Francisco, CA 94115
電話番号:(415) 922-1244
営業時間:8AM-5PM
食の最先端トレンドを楽しむ!
サンフランシスコを含むアメリカでは、現在空前のラーメンブームです。その流れでニホンマチにもここ数年日本でも人気のこだわりラーメン店などがオープンし、街の流れを大きく変えています。ニホンマチで最先端トレンドを感じたいなら、現地の人たちの反応を観察しつつ、本格的な日本の味を楽しんでみるのはいかがですか? 今話題のおすすめレストランを紹介します。
1.まるふくらぁめん(Marufuku Ramen)
サンフランシスコはここ数年ラーメンブームですが、その中でも人気店となるのがこちら。2017年のオープンと同時に、連日長蛇の列をなす注目のレストランです。ここはWait Listがあり、店内にあるタッチパネルに名前を入力すると時間がきたらスマホに連絡を貰えます。お店の前に長時間並ばなくて良いので便利ですよ。まずここに名前を入力してから、モール内のお店を見てまわると効率的です。アメリカで人気の博多豚骨ラーメンと、鶏白湯(トリパイタン)ラーメンがメインのメニュー展開となります。
住所:1581 Webster St #235, San Francisco, CA 94115
電話番号:(415) 872-9786
営業時間:11:30am-2:00pm, 5:30pm-9:30pm
2.麺処麦蔵(UDON MUGIZO)
こちらも2014年にオープンした新店舗。うどん専門店はサンフランシスコでも珍しく、店内で手打ちされるこだわりの新鮮うどんを楽しめます。清潔でモダンな内装や雲丹クリームなどを使ったメニューなど、日本食が恋しくなった観光客でもしっかり満足できる味です。
住所:1581 Webster St #217, San Francisco, CA 94115
電話番号:(415) 931-3118
営業時間:11:30am-2:00pm, 5:30pm-9:30pm
3. ひのでや(Hinodeya Ramen & Bar)
日本でも食べログ受賞など有名な「ひのでや」が、2016年に大阪通りにオープンしました。こちらもオープン以来、連日行列の絶えないお店です。清潔でモダンな店内はもちろん、まだアメリカでは珍しい鰹ダシが効いた和風ラーメンを提供するお店として、食にこだわりのあるサンフフランシスカンにも広く受け入れられていますよ。
住所:1737 Buchanan St, San Francisco, CA 94115
電話番号:(415) 757-0552
営業時間:11:30am-2:30pm, 5:30pm-9:30pm
最後に
ゆっくりとした時の流れを感じるニホンマチ。週末は混雑しますが、もし時間が合えば平日のお昼すぎに訪れてみてください。他のサンフランシスコにはない穏やかで独特の空間を味わえます。