キーワードで検索
4月の半ば紅葉には少し早い時期にワイナリー有名なマクラレンベール地区で行われたのがMcLaren Vale Vintage & Classic(マクラレンベール・ビンテージ・アンド・クラシック)です。ビンテージカーやクラシックカーファンにはたまらないカーパレードの一つ。
今回はその開催会場へ出向きました。何故なら、南オーストラリア州はクラシックカーを保有する人が増えたと聞き、どんなビンテージやクラシックカーが走るのかこの目で見たかったからです。
↓ワイナリーの葉の色づきに鮮やかな車の色がとても映えています↓
主催者のご厚意により、関係者と出場者しか入れない入場ゲートで集まる車を見ることができました。
スタートの1時間くらい前から次々に自動車が入ってきます。中にはクラシックドレスに身を包んだ女性を助手席に乗せている車も。
↓スタート地点となる普段は静かな公園に次々車が入ってきます↓
今年で13回目を迎えたこのパレードには、約500台のビンテージ・クラシックカーがエントリー、20,000人近くの人がこのパレードを見ようと集まったそうです。
↓パレードのスタートを待つ参加者たち↓
最近、特にこのような古い車のイベントが目立ってきた感じを受けていたので何か理由があるのか主催者に聞いてみました。
南オーストラリアでは車検はない代わりに公道を走らせる車には登録料というのを払う義務があります。ビンテージ・クラシックカーに関しては一定の条件が整えばその登録料がかなり安くなると法律が改正されたことに保持する人が増えてきたとのこと。
↓まだまだ現役、綺麗にお手入れされている車が目立ちます↓
実際、そのような車を持っている人に聞いてみました。いくらくらい安くなるんでしょうね。
その方は、今まで払っていた登録料の1/4で済むようになったそうです。ただし、その安くするためには条件があって
◎自動車クラブに所属すること(クラブに入るのに入会金などは必要になりますが)
◎公道を走らせるのは年間で合計80日以下というのを約束すること
この二つの条件をクリアにして初めて登録料が安くなるそうです。
うーん、車社会のオーストラリアで年間で3か月以下も乗れない車というのは、ちょっと不便を感じます。
これらの車はセカンドカーとして保持したい人がいて、そしてこのようなイベントで思い切り走らせたいということです。
セカンドカーとは言っても、とても綺麗に手入れされていて大事にしている感がとても伝わってきます。
↓自動車クラブごとにスタートし、沿道の声援に見守られながらコースをゆっくりと走ります↓
↓沿道では、パレードを一目見ようと人が集まります↓
そして、このヴィンテージ&クラシックカーのイベントの見どころがまだあります。
ワインメーカーがそれぞれの自動車クラブのスポンサーとなっています。パレードが終わるとそのワイナリーへクラブごとに別れて行きます。そこでは、歌あり、ダンスあり、各所で様々なイベントが行われていてみんなで時間を過ごすというわけです。
↓スポンサーとなっているワイナリーでは広大なワイン畑に並べられたクラシックカーを前にワインを楽しむ姿もありました↓
パレード自体は1~2時間程度でしたが、その後、ワインを楽しむ賑やかな声があちらこちらから聞こえてきました。
このマクラレンベール・ヴィンテージ&クラシックカー2019は下記の予定で開催されます。
来年、アデレードへのご旅行を計画されている方はワイナリーでワインを楽しむこのイベント、ローカル気分でひと時を過ごすのはいかがでしょうか。
McLaren Vale Vintage & Classic
2019年4月17日(日曜日)
イベントページはこちら(英文)
(txt & photo : Asami Sakura, 取材協力: McLaren Vale Vintage & Clssic 事務局)